小学校を利用した避難所を訪れると、更衣、おむつ交換、授乳のためのスペースは各階に一つ。地震発生から1週間余りが過ぎた23日、震度7を観測した熊本県益城町に入った。女性や子育て家庭に配慮した避難所の必要性が言われる中、校舎内の一角にようやく女性スペースを見つけることができた。
教室と教室の間にある物品置き場を利用した女性スペースは机や椅子などが雑然と置かれ、10人入ればいっぱいに。“扉”は「○年○組」のプレートの間に渡したひもにカーテン状の布が2枚。のれんのような状態で、廊下を人が通るたびに揺れ、小さな隙間が空いた。
寝泊まりする教室は廊下から丸見え。着替えもできない。高齢の女性が着替えを手に、「使用中」と書かれた紙を張ったハンガーを掛けてスペースを利用していた。
別の避難所では男女共用の仮設トイレが屋外にずらりと並ぶ。屋根がなく、上から掛けられたブルーシートのため昼間でも暗い。
近づくと、やはり臭う。付近のテーブルには、手の消毒剤や消臭剤、手提げの電灯が4個。日が落ちると、工事用のあんどんがともされた。午後7時ごろ、高齢の女性が電灯を手に足元を確かめながら利用していた。
2013年に内閣府が出した「男女共同参画の防災・復興の取組指針」の解説・事例集では「安全で行きやすい場所の男女別トイレ(鍵を設置)」が挙げられている。熊本市男女共同参画センターの藤井宥貴子館長は、女性への対応が遅れている要因として「『まず食べ物』という認識が強い」とした上で、「女性が声を上げる状態にない」と被災現場での女性リーダーの不在を挙げる。
同市内の競技場を利用した避難所では、男女別の更衣室がありながら、開放されていなかった。
同センターにもハンドクリームなど女性向け物資が運び込まれ、時間の経過と共に少しずつ女性対応は進むが、藤井館長は「まだまだ時間がかかりそう」と見通した。
静岡新聞社(こちら女性編集室)
-
1
マスコミが報じない「被災者VS記者」トラブル 自治体の要請もむなしく「記者が勝手に...」 J-CASTニュース 4月22日(金)19時19分
-
2
もしラブドールが「妊娠」したら…芸大院生が本当に伝えたかったこと withnews 4月21日(木)7時0分
- 3 局部切断事件 妻の嘘に躍らされ凶行…実は夫をペット呼ばわり 被告の心境は? 産経新聞 4月18日(月)17時5分
-
4
批判殺到の「押しかけ」ボランティア問題 現場で当事者に話を聞いた BuzzFeed Japan 4月22日(金)14時1分
-
5
熊本のスーパーで「おにぎり10円」 驚異の安さを生んだ被災地事情とは J-CASTニュース 4月21日(木)19時52分
-
1
覚せい剤逮捕「歌のおにいさん」明かしていた「おかあさんといっしょ」ストレス 女性自身 4月22日(金)6時1分
-
2
清原和博は「弘道会」現会長を「親分」と慕っていた! 女性自身 4月21日(木)6時0分
-
3
高1自殺の原因は“いじめ”ではなく“母”だった 〈学校を破壊するモンスターマザーの傾向と対策(1)〉 デイリー新潮 4月18日(月)4時0分
-
4
熊本大地震、被災したカメラマンが写した「巨大な爪痕」 うねるアスファルト、根こそぎなぎ倒された家屋… 現代ビジネス 4月23日(土)11時1分
-
5
「反日一色」ではなくなってきた中国の国民感情 ダイヤモンド・オンライン 4月21日(木)15時35分
読み込み中…