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「半個室」で安心 簡易間仕切り設置

学生やボランティアの手によって間仕切りが設けられた体育館=熊本市中央区の市立帯山西小学校で2016年4月24日、須賀川理撮影

 車中泊を減らそうと、世界的な建築家の坂(ばん)茂さん(58)と、アルピニストの野口健さん(42)が24日、相次いで熊本地震の被災地を訪れ、プライバシー確保のための簡易間仕切りを設置した。

 坂さんが考案した間仕切りは紙製パイプを組み立てるもので、東日本大震災(2011年)の被災地でも活用された。誰でも組み立てられ、1セットで幅、奥行き、高さが各約2メートルの枠組みができあがり、四方を布で覆えば、「半個室」のスペースになる。

 坂さんはこの日、約200人が避難する熊本市の市立帯山西小の体育館を訪れ、自身が特別招聘(しょうへい)教授を務める慶応大の学生ら約40人と共に60世帯分を組み立てた。避難している村上節夫さん(71)は「着替えたり、体を拭いたりするのに困っていた。仕切りがあれば自分の家のように過ごせそう」と喜んだ。

 同校のグラウンドには車中泊の避難者がいるが、28日から体育館に移動してもらう予定。視察した蒲島郁夫知事と大西一史市長は他の避難所でも設置を急ぐ考えを示した。

 一方、野口さんも24日、熊本県益城町を訪れテント125個を寄贈。早速、益城町陸上競技場に設置された。車中泊をしている避難者向けで、野口さんは「まずはゆっくり横になってほしい」と語った。【数野智史、尾垣和幸】

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