紙と布で作った間仕切りを避難所に設置

紙と布で作った間仕切りを避難所に設置
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熊本市内の避難所で、避難者のプライバシーを保つため、世界的建築家が考案した紙と布で作った間仕切りを設置する作業が行われました。
間仕切りは、世界的な建築家として知られる坂茂さんが考案しました。24日午前、避難所となっている熊本市中央区の帯山西小学校で設置作業が行われ、坂さんやボランティアの人たちが組み立てを行いました。
間仕切りは、紙で作った高さ2メートルほどの支柱の間に白い布製のカーテンを張ったもので、坂さんたちは体育館の中に、周囲の人の視線を気にしなくて済む2メートル四方の空間を60、作り出しました。
この避難所では、教室や運動場で避難生活を送る人たちの一部を、今月28日以降、間仕切りを設けた体育館に移すことにしています。
6歳と8歳の子どもがいる母親は「避難所での生活は周囲に気を遣って、自分も子どももストレスを感じます。間仕切りはプライバシーがある程度保たれるのでいいと思います」と話していました。
設置を行った坂さんは、「避難所での生活を嫌がって体調が悪くなる人を減らすために、多くの避難所に早く間仕切りを設置していきたい」と話していました。