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被災地 水道濁り続く

給水車に長蛇の列を作る市民=熊本市中央区で2016年4月17日午前8時33分、須賀川理撮影

 熊本地震では、長期間の断水に加え、水道が復旧しても濁って飲めないという問題が被災者を悩ませている。熊本県は阿蘇山麓(さんろく)の豊富な地下水を飲み水にし「水の国」とも呼ばれるが、地盤が激しく揺すられて水源が濁ったためだ。厚生労働省は23日、最大時43万戸に上った熊本県内の断水が2万2365戸に減ったと発表したが、濁水による不便な生活は続いている。

     阿蘇山は過去の噴火活動によって、地下に雨水がたまりやすい。熊本市や菊池市など多くの被災自治体は水源の100%を地下水に頼っている。そのまま飲料水にできるため、多くの浄水場は、ろ過せず塩素処理だけして配水している。

     だが、それが復旧のネックになっている。山都町は16日の本震以降、全4700戸で濁りが生じた。断水は200戸に減ったが、23日現在4000戸は飲み水にできない状態だ。担当者は「ろ過しないため、水源の濁りが直接影響する」と話す。菊池市は2600戸で濁水が出ている。

    【熊谷豪、黒田阿紗子】

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