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 古手の野球ファンなら、「2番打者」には「職人」の印象があるのではないか。犠牲バントや右打ちに長じ、「3・4・5」番のクリーンアップへ好機をつなぐ攻撃の「脇役」だ。だが、野球を統計学的に分析する研究が進み、最近は新たな2番打者像が台頭している。2番にこそ強打者を「主役」として置くべきだとの考え方である。

 ■初回得点が呼ぶ勝利

 昨年、2015年シーズンは、14年シーズンの最下位から一転、ヤクルトがセ・リーグ優勝を果たした。

 優勝の要因を「2番打者の起用法」とみるのが、『勝てる野球の統計学』(共著)などの著書があり、セイバーメトリクス(野球を統計学的に分析する研究)に詳しい統計学者の鳥越規央さん。左図は、昨季のヤクルトのデータを鳥越さんが分析したものだ。

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