読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ホビヲログ

趣味に生きるホビヲのブログ。

「カンニングで停学になった男」の、その後の話

感想 思ったこと

ぼくがまだ学生だったころ、話題の男がいた。今日は、彼について、知っていることを記したいと思う。

彼は、人気者ではなかった。漫画と昆虫観察が趣味のインドア派。優柔不断でだらしない、みんなから軽蔑されているという噂もあった。残念ながら友人ではなく、直接話したことがないので、真相は分からないが。

彼の話をはじめて聞いたとき、それほど興味は持てなかった。突然大きな声を出したとかで、「ちょっと危ない人なのかな」という印象を持ったくらい。しかし、その後、テストでカンニングがばれ、停学になったと聞いてからは違った。彼のその後が心配になり、進んで情報を求めた。

停学の背景を知ると、哀れに思った。彼は陥れられたという。友人と示し合わせて行ったカンニング行為。共謀した他の学生は追及されず、彼一人が貧乏くじを引いたのだ。もちろん、許される行為ではない。しかし、一人だけが罪をかぶって停学とは、なんとも救われない。

卒業の彼も、不幸続きだったらしい。リストラに遭う、借金で首が回らなくなる、などいい話はひとつもない。とくに女性関係については悲惨だった。

ひとりの女性にたぶらかされ、人生を棒に振ったのだ。結婚の話がでて、幸せを掴んだかに思えた。しかし、実際には長きにわたって、彼女に騙されていたという。周囲の忠告も、彼には信じられなった。恋は盲目とはこのことだ。彼女には裏切られ、泣きはらす日々を送っていたという。

そんな彼も、新たな恋の予感。職場の同僚に夕食を奢ったらしい。その後、彼の消息は分からないのだが。

ちなみのこの話はすべて、英単語の教材「DUO」の例文に出てくるボブの話である。

DUO 3.0

matome.naver.jp

広告を非表示にする