トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

DeNAの井納が巨人を完封 球団7年ぶりの“快挙”

2016年4月24日 紙面から

◇DeNA3−0巨人

DeNA−巨人 完封し、戸柱(左)と笑顔でタッチする井納=東京ドームで(園田高夫撮影)

写真

 DeNAの井納が5安打9三振でチーム初の完封となる2勝目を挙げた。強い直球を軸に攻めの投球を見せた。7回に倉本が満塁の走者一掃の3点三塁打を放った。巨人は今季3度目の無得点。2番手の田原誠がつかまった。

      ◇

 不安いっぱいの先発マウンドだった。試合前のブルペンはバラバラ…。直近の16日のヤクルト戦では、5イニング11安打4失点で降板。井納は最後の手段に踏み切った。「開き直りました」。116球を投げて5安打9奪三振、今季チーム完封勝利一番乗りだ。

 球団史上、巨人戦完封勝利は09年のランドルフ以来7年ぶりで、日本人投手に限れば05年の土肥以来11年ぶり。もちろん、DeNAになってからは初だ。そんな快挙にも「そうなんですか?」。キョトンとする“ハマの宇宙人”がいた。

 最速149キロの直球に抜群に切れたフォークが武器。容赦なく内角を突き、低めを徹底した。「全部が勝負球だった。誰に何を投げたか正直、覚えていない」。代役ながら開幕投手を務めて勝利を収め、そしてこの日の完封劇。上り調子の右腕に、ラミレス監督も「素晴らしいピッチングだった」と絶賛した。

 新人時代の13年9月28日。前日の練習に遅刻し、試合前に大説教を食らった後にプロ初完投を飾ったのも巨人戦だった。当時も「開き直って大胆に」。同じ心境が2度目の完封勝利を導いた。 (鈴木創太)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ