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2016年04月24日 07時23分 UPDATE

「Windows 10」、インク機能も使える最新プレビュー(ビルド14328)公開

MicrosoftがFast Ring向けに最新Windows 10プレビュー「ビルド14328」をリリースした。「Anniversary Update to Windows 10」で公開予定の手書き機能「Windows Ink」が使えるようになり、スタートメニュー、Cortana、アクションセンター、タスクバーが改善された。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは4月22日(現地時間)、Windows 10 Insider Previewの最新ビルド「Build 14328」を公開した。Fast RingのPCとMobile向けに提供する。

 Microsoftはこれを「メジャーなビルド」としており、Build 2016で発表した今夏公開の大規模アップデート「Anniversary Update to Windows 10」の「Windows Ink」やスタートメニューの改善など、多数の新機能を追加した。コードを大幅に書き換えたため、まだ不安定なところも多いとしている(公式ブログには15もの“既知の問題”が並ぶ)。

 主な新機能を紹介する。

ペン書き機能「Windows Ink」の「Workspace」

 「Windows Ink」は、Windows端末の画面にバーチャルな付箋紙を貼ったり、ホワイトボードを使うといった、アナログな考え方をデジタルで実現する方法とMicrosoftは説明する。付箋紙やSketchpadで使える他、OfficeスイートやMicrosoft Edge、マップなどのアプリに統合されている。

 「Surface Pro 4」や「Surface Book」に付属する新しい「Surfaceペン」は初期設定でWindows Inkを利用できる。ペン頭のボタン(消しゴム兼用)を押すか、タスクバーに表示されるWorkspaceボタンをタップ(クリック)することで使える。Surfaceペンがなくても、タスクバーを右クリックして「Show Windows Ink Workspace button」を選択すれば使えるようになる。

 preview 1 画面右端に開いたWindows Ink Workspace

 今のビルドでできることは、

  • 付箋紙の作成
  • スケッチパッドでの手書き(定規付き)
  • Snipベースでの画像への手書き
  • 最近使ったInk対応アプリを開く
  • ペンの設定画面を開く
 preview 2 Sketchpadではバーチャルな定規も使える

スタートメニューで「すべてのアプリ」が1クリックで表示

 「よく使うアプリ」やタイル、タスクバーにピンしていないアプリを起動するには、現在はスタートメニューの「すべてのアプリ」をクリック(タップ)する必要があるが、スタートメニューの「よく使うアプリ」の下に「すべてのアプリ」が表示されるようになった。

 また、電源、設定、エクスプローラーのボタンが左端に常に表示されるようになった。

 preview 3 新しいスタートメニュー

 タブレットモードでは、すべてのアプリの全画面表示が復活し、タスクバーを非表示にする機能が追加になった。

Cortanaのロック画面での稼働

 パーソナルアシスタントの「Cortana」を、ロック画面のまま起動できるようになった。この機能は初期設定では無効なので、Cortanaの設定で有効にする必要がある。

 preview 4 ロック画面でのCortana起動

 Cortanaは、このビルドから設定やサインインなしで使えるようになった。個人的なスケジュール管理やリマインダーなどを使わないのであれば、サインインしないままCortanaを利用できる。

アクションセンターとタスクバーの改善

 アクションセンターのアイコンがタスクバーの右端に表示されるようになった。また、メッセージの数などが、アイコンに表示される。

 preview 5 タスクバーの右端に表示されるアクションセンターのアイコン

 アクションセンターのユーザーインタフェース(UI)も若干変わった。

 タスクバーのUIも改善され、細かいことではあるが複数のディスプレイを使っている場合、すべてのディスプレイにタスクバーを時計付きで表示できるようになった。

 この他の新機能については英文の公式ブログを参照されたい。

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