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みんなどこか変わってるから大丈夫

2016-04-23

「極めて」っていう言葉には要注意

この国の政府の官房長官やってる菅ちんがね、

「表現、報道、編集、そうした自由は極めて確保されている」って言ったんだよね

でまぁ、これはいつも言ってることだけど、「〜という指摘は、まったく当たらない」と言いながら

「まったく当たってない」ことばっかり言うのが、菅ちんの得意技だから

今回のコメントだって、やっぱり「まったく当たらない」し

菅ちんの「自由は極めて確保されてる」って表現だって

日本語として「極めて」おかしいんだけどさ、

ぼくは、為政者が「極めて」って言う言葉を使うと、ロクなことがないって思ってるんだよ


というのもね、つい最近、九州大震災のどさくさに紛れて…なのかどうか知らないけど

稼働から40年を経過した「老朽核発電所」の稼働延長が認められる見通し…なんていう、

ビックリニュースが飛び込んできて、ぼくはまた”「極めて」の法則”…それは

「極めて」っていう言葉が為政者から出てくるとロクなことがない…ってことを思い出したんだよ


だって、たしか、核発電所の稼働期間は「原則40年」にして、

それを延長するのは「極めて例外的」って言ってたのにさ

さっそく、その「極めて例外的」なコト(=稼働40年を超える高浜1・2号機の稼働延長)が出てきたじゃないか


もともとさ、「極めて例外的」に稼働の延長が認められる余地を認めたのは、

「もし、電力需要が逼迫したら」…っていう「万が一」に備えてのことだったはずなんだよ

でも、核発電なしでも電力は十分にまかなえる…ことは、すでに証明されたから

老朽核発電所の稼働を延長しなければ「電力需要が逼迫する」…なんてことが発生する可能性も現実的にはなくなって、

「極めて例外的」な想定は文字通り「極めて非現実的」になったはず…なんだよ

それなのにさ、「世界で一番厳しい基準」とやらで核発電所の稼働の適合性を審査する原子力規制委員会は

あっさりと、老朽各発電所の稼働延長(…それも「20年だよ!」)を認めるのかい?


こんなの、「詐欺みたいな話」じゃないか

「極めて(例外的)」ってう日本語の誤使用じゃないか


なんで、電力需要も逼迫してないのに、老朽核発電所の稼働延長を認めるのさ

なんで、電力会社の損得勘定に基づく稼働延長申請を認めるんだよ

これじゃ、電力会社が「稼働延長にかかる経費を差し引いても、稼働延長した方が儲かる」って判断したら

ほぼストレートに稼働延長申請が認められてしまうことになるじゃないか

(これじゃ、「極めて例外的」なことが「極めて原則的」になるってことじゃないか)


これは最初から、「極めて」って言葉をつけて「例外」を認めたのが間違いだったんだよ

いや、これは為政者からすると「間違い」なんじゃなくて「正解」なんだろうけど

こういう「詐欺みたいな政治」は、もう、いい加減にやめてほしいんだよ


素朴に考えてさ、核発電に「大きな(現実的)危険性」があることは、フクイチでわかったじゃないか

それに加えて、核発電なしでも電力は足りる…ってこともわかったじゃないか

それなのになぜ、これからも「大きな(現実的)危険性」を抱えようとするんだい


こんなの、どう考えても「合理的思考」(≒論理的思考)とは言えないよ

だって、「間違い」を「正解」だと考えるなんて、あり得ないだろ…?





※九州大震災が起こって、まだ余震も頻繁に続いてるなかで

その震源地のすぐ近くで稼働してる川内核発電所を止めない…ってことだけでも不安で堪らない…というのに

このタイミングで、原子力規制委員会は稼働40年を超える老朽核発電所である、

関電の高浜1・2号機の稼働延長に向けた審査で合格を出す見込みだそうです

この両機はともに、既に稼働40年を超えていて、本来なら稼働延長はできないはず…だったのに

「経過措置」とやらで、これまた例外的に稼働延長審査期限が猶予され

さらには、規制委員会も審査にあたって「時間切れ」を避けるために関電に便宜を図る…という、

審判が監督を兼ねるようなマネをして、

「何が何でも稼働延長」(=「極めて例外的」なことを「原則」に)という方針で突き進んできたものです

(だから、手続上、この流れを止められる見込みはない…ということです)


電力会社と規制委員会の、このような「二人三脚ブリ」を見せられると、

ぼくは改めて、原子力規制委員会とは「核発電所稼働推進委員会」であり

その人たちが錦の御旗にする「世界で一番厳しい基準」とは

「世界で一番電力会社に優しい基準」であると思います




※その他、九州大震災の混乱のさなかに、次々と出てきた核発電関係の「どさくさ紛れ」を紹介します

古い記事を間違って貼ったのかなと思って確認してみたが、2016年4月19日に原子力規制委員会が本当に「伊方原発再稼働へ」ゴーサインを出していた。彼らの頭の中は本当に、自分たちが専門とする狭い領域の「技術論」だけで世界が完結している。

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(↑ひとさまのtweetより)

このタイミングで、伊方もOKって言いますかね、普通…

おまけに、伊方核発電所のある愛媛でも大きな揺れが観測されてんのに…↓

4月16日1時25分頃の大地震では、伊方原発のある愛媛県でも「震度5弱」が発生し、中央構造線に沿った大規模な地震はまだ続いていて収束の兆しは見えない。その3日後に「再稼働OK」だという。規制委の人間は別の世界に生きているのかと思う。

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(↑ひとさまのtweetより)

規制委員会は、やはり「核発電所の塀の中だけ」で話を完結させて、

その外側で何があろうが知らん…という姿勢を貫くつもりやな…


…なんてことを考えてたら、こういう意見があった…↓

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(↑ひとさまのtweetより)

そういう可能性もありますね…


で、あの人たちは、結局、核発電所の外で何があろうと、知ったこっちゃない…と言いつつ↓

田中俊一委員長ら原子力規制委の人間は、自分たちが専門とする狭い領域の「技術論」だけで思考が完結しており、その枠外で想定外の事態が起きて巨大な災害が発生しても「我々の知ったことではない」と考えている。彼らに日本国民の命が握られている。

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そういう「無責任な姿勢」を取っても、責任を取らなくていいことになってる…というのが

「責任永久ループ」の「ジャパンマジック」…


では最後に、もう一つ、気になる話を…

海洋放出が最も短期間で低コスト(毎日新聞:2016年4月19日)

 東京電力福島第1原発事故の放射性汚染水問題について、浄化処理で取り除けない放射性トリチウム(三重水素)の処分方法を検討している経済産業省が、海へ流すことが最も短期間で低コストで処分できるとの試算結果をまとめたことが分かった。19日開催の専門家部会で提示する。同部会は処分方法の決定は見送る方針だが、試算結果が国や東電の判断に影響を与える可能性がある。〜

核発電を推進する経産省がこのような試算をしてる…というのは、

もう、「お笑い」…というか茶番ですけど

「放射性トリチウムをそのまんま海に流す」ことを「処分」って言うんですか…

(そのまま海に流すのなら、それは「何もしない」ってことやんか…)


こんな「お笑い」が次から次に出てくるんやから、そら、電力会社は「笑いが止まらん」やろな…

(その一方で、ぼくたちは、ますます「真っ青」になるのでありました…)

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