更生保護施設 再犯防止に人型ロボット導入へ

更生保護施設 再犯防止に人型ロボット導入へ
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刑務所を出た人が孤独などを理由に再び罪を犯さないようにするため、都内の更生保護施設は人型ロボットを今月から導入し、身寄りのない出所者の話し相手として活用する取り組みを始めることになりました。法務省によりますと、こうした取り組みは全国で初めてだということです。
おととし1年間に検挙された人のうち、繰り返し犯罪を犯す「再犯者」の割合は47.1%と平成に入って最も高くなっていて、なかでも孤独などを理由に万引きなどを繰り返してしまうケースが目立っています。
身寄りのない出所者を受け入れている東京・渋谷区の更生保護施設は、人型ロボットを今月から導入し、出所者の話し相手として活用する取り組みを始めることになりました。
導入されるのは大手通信会社が開発した人型ロボットで、表情や声のトーンから感情を読み取り、人とコミュニケーションを取ることができます。
施設では職員などには話しにくい悩みや本音をロボット相手に話すことで、孤独感の解消につながることを期待しているということです。
法務省によりますと、更生保護施設でロボットを活用する取り組みは全国で初めてだということで、「出所者のコミュニケーション能力を高め、社会からの孤立を防ぐことで再犯防止につながる成果を期待したい」としています。