新名神高速の橋桁落下 施工業者など捜索へ

新名神高速の橋桁落下 施工業者など捜索へ
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22日、神戸市の新名神高速道路の建設現場で橋桁が落下し、作業員2人が死亡、8人が重軽傷を負った事故で、警察は24日、施工業者などの関係先を業務上過失致死傷の疑いで捜索して事故の原因を調べるとともに、作業の手順や安全管理に問題がなかったか捜査を進める方針です。
22日夕方、神戸市北区道場町の新名神高速道路の建設現場で、長さおよそ120メートル、重さおよそ1350トンの橋桁の西側の部分が、橋脚からおよそ15メートル下の国道に落下しました。
この事故で、建設作業員で兵庫県伊丹市の福田佳祐さん(32)と大阪・此花区の田中幸栄さん(37)が死亡し、作業員8人が重軽傷を負いました。
これまでの調べで、橋桁を支えていた西側の4つのジャッキのうち、2つが崩れ落ちていたことが分かり、警察は工事中の橋桁が何らかの理由でバランスを崩し、ジャッキごと落下したとみています。
また、道路を管理するNEXCO西日本によりますと、当時、橋桁の西側では、クレーンでつり下げる際に使う鋼鉄製の設備を付ける作業が行われていて、作業が終わった直後に橋桁が落下したということです。
警察は24日、施工業者などの関係先を業務上過失致死傷の疑いで捜索して事故の原因を調べるとともに、作業の手順や安全管理に問題がなかったか捜査を進める方針です。