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Quick Japan 編集長に聞く「賛否両論の新Quick Japanは何を考えているのか?」

Quick Japan続木順平編集長 × 吉田尚記 ①

今年2月23日にカルチャー誌『Quick Japan』(太田出版)新装刊号が発売された。

『Quick Japan』といえば、これまで長きにわたって「ももいろクローバーZ」の特集をしてきたというイメージを持っている読者も多いはずだが、今回から新しく編集長となった続木順平さんは大転換をはかった。

まず、表紙にSEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)の奥田愛基さんを起用した。

そして彼の写真を「アラーキー」こと荒木経惟氏が撮影したり、人気急上昇中のアーティスト「水曜日のカンパネラ」のコムアイさんと彼の対談を実現するなど、異色を通り越して「異様」ともいえるコラボレーションを生み出したのだ。

賛否両論の声を生んだこの大転換を仕掛けた続木編集長とはどのような人物なのか?

続木順平編集長と吉田尚記アナウンサー、「雑誌」と「ラジオ」それぞれで生きる2人が対談をして、メディアの問題をあぶり出した。

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吉田:なぜ新装刊号で『SEALDs』の奥田愛基さんを表紙にしたんですか?

続木:今、こんな気張ってる若者いないじゃないですか。学生で政治のことを主張して、あれだけ多くの人を巻き込んでるって珍しいですよね。うちはカルチャー誌ですけど、若い世代の声を世の中に反映させようと、あのデモをしてる姿には親和性を感じましたよ。で、僕は政治のことよりも、実際に行動をしてる奥田さんの「人間性」の方に興味をもって、特集を決めました。

吉田:反響はどうでしたか?

続木:賛否両論でしたね

吉田:雑誌って、賛否両論が出たら勝ちですよね。例えば、特集によっては、熱狂的なファンの人たちだけが賛辞をおくって他の人たちは無視するだけだったりする。でも賛否両論っていうのは、“否の人たちも無視できなかった”ということだから、すごく意味がある。

続木:そうですね。特集の切り口も、他とは違う方向で考えました。奥田さんに、ただ政治の話だけ聞いても偏りが出るので、23歳の奥田さんの、「年齢なりの姿」も見たいなっていう気持ちがあったので、どこで遊ぶのかとか、音楽は何が好きなのか、若い世代の感覚の質問もしてます。

吉田:新装して売れ行きは上がったんですか?

続木:そうですね…以前の『Quick Japan』は「ももいろクローバーZ」をよく特集していたのですが、その時よりは下がりましたね。ももクロだけで100ページ!とか大胆な特集をしていた時と比べると、今回はそれぞれの特集にわけて、沢山のものを扱うようにしたのでカルチャー雑誌の色は濃くなったとは思うんですけど。

吉田:そうそう、『Quick Japan』の新装刊号を読んで一番感じたのは、「初めて見る情報が多い」ということなんですよ。この情報量をどうやって集めたんですか?

続木:新装刊号を作る時に、カメラマンさんやライターさんとか、今までお世話になった人に、音楽、マンガ、お笑い、ジャンル問わず「今面白いもの」をひたすら聞いたんです。そうすると自分も初めて知るものが沢山出てきて。実際にチェックしてみると本当に面白いし、感動すらしたので、これを全部つめちゃえ、という気持ちでやりました。聞いてて思ったのが、これ全部、断絶というか、今って“知らない人”と“知っている人”で情報の切れ目がはっきり分かれてるんだってことが分かりましたね。

吉田:「断絶」って本当にそうだと思うんですけど、今回の『Quick Japan』に載ってる情報を最初から最後まで全部知ってる人っていないと思いますよ。誰が読んでも、どこかで知らない情報にぶつかるようになっている。「非専門」専門誌なんですよ。ライバル視してる雑誌ってありますか?『ぴあ』はなくなってしまったし、僕が最近、幅広いなと思ってるのは『anan』とかなんですけど(笑)

続木:幅の広さという意味では『anan』はライバルかもしれないですね(笑)手土産、コスメ、開運、SEX、何でもやってる。ただ、『Quick Japan』は男性向けというわけでも女性向けというわけでもなくて。今回はアンケートの数も男女半々くらいでした。

吉田:じゃあターゲットは決めてなかったんですか?

続木:「自分の上下の世代」です。若い人と、年配の世代、それぞれに知らない「情報の断絶」があるので、そのパイプ役になれればというイメージで作っています。

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まだまだ続く対談の続きは、明日掲載となります。

新装刊になって2作目の「Quick Japan」125号は、明日発売。実は、yoppy編集部にも取材頂き、アイコンとなる吉田尚記アナウンサーと長濵純編集長への独占インタビューが掲載されている。是非、手に取って頂きたい一冊です。

<取材・文:yoppy 編集部 大塚>

 

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