こんばんはー。
yukiです。
私は大手メーカーで働いているのですが、
既存の主力製品の市場が縮小している中で
「新規事業を生み出さねば」という
悩みは多くの企業で抱えていると思います。
とはいえ、生み出さなければ、という言葉に
ある通り、なかなか有望な新規事業はでてきていない
やり方を模索しています。
今日は、有望な新規事業がでてこない
原因を僕なりの観点で紹介したいと思います。
◇大手企業の新規事業の着眼点
上のスライドの左側になりますが、
日系大手企業は新規事業のGOサインを
出す際に、重視するのが
①市場規模
②自社の強みがいかせるか
の2点ではないのかなと思います。
(仮説です)
特に経営会議などで新規事業のgo/no goの
判断はこの2点+ビジネスモデル(利益が出せるか)
がメインの判断軸でしょう。
しかし、「市場規模が大きくなる」
と推測できる時点で、後発です。
製品によって新たな市場を作り出しました。
直感的にいける!という確信はあったかもしれませんが、
市場の予測がたっていたとは思えません。
また、粗利がでるか、というのも確かに重要ですが、
ネット系のベンチャーの場合、とりあえず
サービスを上市してしまい、マネタイズ方法はあとから
詰めていく場合も多いとききます。
つまり、大企業は、新規事業の市場規模を
気にするあまり、新規事業の進出するつもりが
後発になっているのです。
そう、もはや新規性がない笑
(上市のスピードも遅いしね)
◇イノベーティブな企業の場合
イノベーティブな企業ってどこだよっていう
ツッコミがきそうですが、最近の時価総額上位企業
あたりをイメージしてください。
あとはユニコーン企業とかですね。
商品・サービスの着眼点は、
顧客の潜在ニーズです。
もちろん失敗する可能性もありますが、
お客さんすらまだ言語化できていない
ニーズに着目しサービスをだすから
いつもearly stageで新規事業に進出できます。
そして場合によってはそれ自体が新たな
市場を作り出してしまいます。
ジョブズも
「顧客は自分の本当にほしいものをしらない」
っていってましたよね。
またアップルもそうですが、ベンチャー企業などは
もとから自社でリソースを持っていないのもあり、
いろんな企業と協力しながらスピード感を
もって開発を進めます。日系大企業は
自社で工場や販路を持っている場合も多く、
どうしても自社リソースにこだわり
視点がせまくなったり、スピードが落ちる
傾向がありますね。
◇じゃあどうすればいいのか
答えは出ていると思います。
まず、顧客の潜在ニーズを顕在化させるため
顧客や見込み顧客を早い段階から
開発にまきんでいくアジャイル開発や、
顧客視点でサービスを考える手法である、
デザイン思考がはやっており、大企業にも
浸透してきています。
またベンチャー企業との提携や
大手企業のベンチャー投資、
オープンイノベーションなども
良く流行っています。
しかし、これらのツールだけを
自らの企業にインストールしたとしても、
それにあった組織体制、決裁基準、風土、
スキルに変化していかなければ結果はでません。
「経営」としてそういうやり方を取り入れらるか、
そこにシフトできるかそれが一番大きな課題です。
◇GEの例
例えばGEでは、最近アジャイル的な開発手法を
社内に浸透させるにあたり、行動指針である
GEバリューをGEビリーフとして一新しました。
新しいGEビリーフには、
どんどん試すことやシンプルであること、
顧客に選ばれることなど重視しています。
アジャイル開発のスタイルに行動指針も
合わせてきたというわけです。
ここまで、経営として、
組織風土や人事制度、経営トップの判断基準を
時代に合わせて変えていけるか、
当たり前だけどそれが大事なことかなと思います。
ではでは。
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参考資料
「国際競争力強化のためのデザイン思考を活用した経営実態調査報告書」