FPS、RTS、MOBA…
現代のe-Sportsはまさしく戦国時代。面白そうなゲームがゴロゴロしているが故に、一本のゲームに集中して遊べないという人も多いのではないか。
それに、FPSに求められるスキルと、MOBAに求められるスキルは全く違う。だからこそ、せっかく面白そうなゲームだと思っていても、新たにゲームを始めることも難しい。
そこで、あらゆるe-Sportsに通ずる、最も基本的なスキルとしてGamasutraで議論された「Skill Luck Yomi」を紹介しよう。(次は「DKARTシステム」についても記述するぞ)
「Skill Luck Yomi」とは、ゲームのプレイヤースキルにおける、最も基礎的なパラメーターである。
Skillは、各ゲーム特有のシステムに対する技術で、誰もが一般的に考える「うまさ」だ。
そしてここが重要だが、「Skill」は練習すればする程上達する。経験が何よりモノを言うのがスキルである。
もちろん、ただ経験だけでなく、Wikiや攻略サイトに記載されたノウハウを学習することも、skillを伸ばす鉄則だ。可能な限り、学び、遊べば伸びるのが、「Skill」である。
Luckは、文字通り運を指し、いかなるプレイヤーによっても影響されないゲームの結果を指す。
言うまでもなく、ゲームの種類によってその幅は広がる。ポーカーや『蛇と梯子』のようなボードゲームなら運は大きいし、将棋にはほとんど存在しない。
Yomiは、相手プレイヤーが次どのような手を打つのが正確に予測する能力を指す。
あらゆるゲームには、「Yomi」の要素がある。つまり、現実には存在する手札が、非公開のまま進行する状況だ。公開された情報の中から、いかにして非公開の情報を抜き取るかが重要になる。
以上が、「Skill Luck Yomi」だ。ここで重要なのは、自分のプレイするゲームが、どれほどこの要素に依存しているか知ることだろう。
例えば、『Counter Strike』なら「高い技術、少ない運、ほどほどの読み」が要求され、『Diplomacy』や『Diplomacy』なら「ほどほどの技術、高い読み」が必要となるだろう。
このように、まずゲームで上達しようと思えば、そのゲームでどんな技術が求められているのか具体的に知る必要がある。
とりわけ、「Skill」は自分に依存するが、「Yomi」は相手と自分との駆け引きだ。「Yomi」の技術を伸ばそうと思えば、適当な野良プレイやBot相手では不十分である。
また、「Luck」とて大なり小なり存在する。少なからずゲームデザイナーが構築している以上、意図的に「Luck」という中立地帯が設けられているのだから。
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