「この自由を捨ててまで結婚する理由がある?」と証券会社社員のハンさん(39)が問い返した。お金を自由に使いたいから「草食男子」(結婚・恋愛を避ける男性)になったという彼は「甥(おい)がいるので(自分の子どもがいるような気持ちになれるから)十分。結婚するつもりはない」と言い切った。一方、会社勤めをして10年になる女性部長Lさん(36)は「結婚する気もあるし、準備もできているけれども相手がいない」と言った。
韓国では全体的に見れば男性の人口の方が多くて問題になっているが、34-37歳(1979-82年生まれ)の女性に限ってみると「花婿候補不足」が深刻な問題になっている。男の子志向で生まれた世代(14-30歳)とは正反対の状況だ。行政自治部(省に相当)の住民登録人口統計を基に、現在34-37歳の女性と、この世代の女性の結婚対象となる36-39歳の男性の人数を分析してみると、女性(158万9284人)の方が男性(156万9920人)よりも1万9364人もが多い。
このように、花嫁候補が多くなった世代が生まれた当時の年平均新生児数は80万人台だった。韓国のベビーブーム世代(1955-63年生まれ)の出産が集中した「ベビーブーム第2世代」が形成されたもので、この4年間は人口が爆発的に増えた。
現在34-37歳の女性の未婚率は24%。ソウルだけを見ると未婚率は3人に1人(34%)とさらに高くなっており、女性(33万9502人)の方が男性(31万3707人)よりも2万5795人も多い。
昨年、この年齢層が年下男性と結婚した割合は28.5%で、全国平均(16%)よりもはるかに高かった。年齢が6歳以上高い男性と結婚したケースも10人に1人(11%)だった。