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日本に790万匹生息 日本固有種を圧倒 

ミシシッピアカミミガメ

外来種「ミシシッピアカミミガメ」 全国的な推計は初

 「ミドリガメ」の名で知られる外来種「ミシシッピアカミミガメ」が川や池に捨てられ大量に繁殖している問題で、環境省は全国の野生の推定生息数を790万匹と発表した。全国的な推計は初めて。日本固有種「ニホンイシガメ」(100万匹)などを圧倒しており、専門家は他の生物の餌を奪うなど生態系への影響を懸念している。

     環境省によると、ミドリガメは1950年代からペット用に輸入が始まり、現在では1年間に約10万匹が輸入されているとみられる。カメは急速に成長するため、飼いきれなくなった人が外に捨てるケースが多く、問題になっている。

     今回の推計では、民間団体による全国各地の生息状況調査などから、ミドリガメの生息可能面積を算出。実際に捕獲された記録を基に生息密度を推定し、面積と掛け合わせた。

     調査に協力した長谷川雅美・東邦大教授は「元々1匹もいなかった生き物が約800万匹に増えたことによる生態系への影響は大きい」と指摘する。

     環境省は将来的に、ミドリガメを特定外来生物に指定し、段階的に輸入や飼育を規制する方針だ。また、生息数の多い場所で、駆除を検討する。【渡辺諒】

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