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【首都スポ】

関東大学サッカー 駒大復権に燃えるエース吉岡 トップ下の狩人…前半戦で10点を

2016年4月22日 紙面から

今季リーグ戦でのハットトリック達成で勢いに乗りたい駒大サッカー部の吉岡雅和=東京都世田谷区の駒大玉川キャンパスで(千葉一成撮影)

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 第90回関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)は第3節が終了、全勝チームが早くもなくなった。混戦模様を呈してきた中、昨季10位の駒大はここまで1勝1分け1敗の勝ち点4で、首位と3差の4位につける。第2節でハットトリックを達成したMF吉岡雅和(4年・長崎総合科学大付)とドリブラーのMF金大生(4年・東京朝鮮高)を中心に、主将の長期離脱を乗り越えての“駒大復活”を期す。 (関孝伸)

 吉岡は、第2節の日体大戦(3−0)で3ゴールをマーク。今季リーグ戦でのハットトリック達成第1号となった。前回のリーグ戦ではギリギリの10位で残留した駒大のトップ下が、上位チームの有力ストライカーたちを出し抜く格好となり、注目を浴びた。

 特長である豊富な運動量を駆使し、相手守備陣の背後への飛び出しを常にハンターのように狙っている。日体大戦の先制点はその典型だった。味方GKからのロングキックをセンターフォワードがバックヘッド。このパスをまんまと裏で受け、相手GKとの1対1から確実に決めた。試合後の吉岡はニンマリ。「練習していた通りの形が出ました」と胸を張った。

 「ドリブルはちょっと苦手」のため、パスを受けると簡単にさばいていく。華麗なタイプのトップ下ではないが、相手にしてみるとやっかい。ボールをはたいては飛び出すタイミングをうかがって動く、その繰り返しで前線をかき回すだけに、マークにつきにくい。

 課題はシュートの正確性だったが、今季はシーズンイン当初から早出や居残っての練習で克服に努めてきた。

 「シュートがうまくないと、これまで言われてきました。シュートを磨かなければ勝てないと思ったので、今年はシュートの練習をずっとしてきています」

 日体大戦のハットトリックは間違いなくその成果。「手応えをつかむことができました」と自身も目を輝かせ、一皮むけたことをうかがわせた。

 駒大は2000年代に3度のリーグ優勝を果たしたが、11年の2部降格を境に低迷が続いている。待たれる復権。「そのためには自分が点を取ってチームを引っ張っていかないといけません。個人的な目標は2桁得点ですけど、コーチからは『前半戦で10点くらい取るつもりでやれ』と言われて、自分もそれを目指しています。ミドルシュートも意識してもっと打っていきたいと思います」と、エースは意気軒高に上位進出をもくろむ。

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