当時自分はぼっちだった。いじめではなくただ単にコミュ障極まってどのグループにも入れなかったのが原因だ。
事件は個人面談で起きた。毎学期一回は担任と生徒が一対一で面談をするというものである。
私は英語がクッソ苦手で、その担任も英語の先生だったのでその辺のことが注意されるんだろうなーと思っていた。
めっちゃ焦った。ぼっちが寝てる理由なんて勿論お察しの通りである。しかし先生にそれを説明するのはちょっと…何も言えずに黙っていると先生はどんどん話し続けてきた。「大丈夫?体の具合が悪いの?それとも生活習慣が乱れてるんじゃない?」「ちゃんと起きていないとダメよ」
この台詞から先生はどうやら「ぼっちで気まずいから寝ている」いう理由に気付いていないと分かった。しかし何時その理由に気付いて、そして言及してくるか分かったもんじゃない。そんなことされたら恥ずかしさと情けなさで死ぬ。私は生返事しながら「頼む早くこの面談終わってくれ…」と必死に願い続けていた。もうやめて。自分のライフは0よ。
結局先生の中では「生活習慣が乱れてるから」という理由で完結して気まずい面談は終わった…。
面談終了後、先生は自分がぼっちであることに気付いていない、先生にはぼっちであるから寝ているなんて概念が微塵もない、いやそもそも、いじめもない平和な環境で人間が孤立する状況なんてありえないと思っている…そんなことを思った。
先生にぼっちであることがバレなくて良かったとは心底思っている。しかし当時は心のどこかで、担任の先生にぼっちの心理を理解して貰えない寂しさも感じていた…。自分は先生に何を求めていたのだろうか。
本当に寝たくて寝るっていうのもあるんだがなあ 睡眠時間少なくて済む奴は本当に妬ましい