世界変動展望

私の日々思うことを書いたブログです。

Melodies Of Life

2016-04-23 00:00:01 | 合唱・音楽

Melodies Of Life (作詞 シオミ、作曲 植松伸夫、唄 白鳥英美子)

ファイナルファンタジー9の主題歌。とてもよい曲だ。白鳥英美子さんの歌は別の曲も知っているが、声がとても素敵だ。ネットの文献をみると、ファイナルファンタジー9は原点回帰を目指したゲームで、クリスタルとかFF1,2等を連想させるものが存在するという。動画でゲームの内容をみると、話の内容が少し複雑で子供向けではないかもしれないが、一定年齢以上だと深さも理解できて面白いのではないだろうか。

ファイナルファンタジーのシリーズはドラクエと並んでよい曲が多くて良い。


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捏造、改ざん、盗用があった場合の論文撤回基準

2016-04-23 00:00:00 | 社会

捏造、改ざん、盗用(以下、FFP)があった場合の論文撤回基準は何か。

出版倫理委員会(COPE)のガイドラインは次のとおり。

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• they have clear evidence that the findings are unreliable, either as a result of misconduct (e.g. data fabrication) or honest error (e.g. miscalculation or experimental error)

• the findings have previously been published elsewhere without proper crossreferencing, permission or justification (i.e. cases of redundant publication)

• it constitutes plagiarism

• it reports unethical research

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(出版倫理委員会(COPE)のガイドライン より)

少なくとも結論が間違っていた場合に撤回になるのは異論がないだろう。ガイドラインでは盗用があれば撤回すべきとされている。私が見た限り、論文に盗用があって撤回にならないのは、例えばSTAP論文のマテメソの盗用のように重要でない部分でわずかの盗用くらいで、それ以外では撤回だったと思う。ガイドラインでは他に重複発表や倫理違反の研究が撤回に該当する。

問題なのは捏造、改ざんがあった場合で結論に影響がなかった場合。例えば末端コピペは撤回すべきかという議論は前にガチ議論サイトで議論された事があったと思う。ガイドラインだと捏造、改ざんでも発見が信頼できないという明確な証拠がある場合に撤回すべきとされている。現実の事案をみると、撤回か訂正かは状況によって異なる。結論に影響がなくても撤回になったケースはたくさんある。これは公正さのために撤回になったのだろう。訂正で済んだケースは先日紹介した光山勝慶(熊本大)や泉家康宏らの捏造論文や柳澤純(元筑波大学)と妻の柳澤明子村山明子柳沢ファミリークリニック医院長立石幸代(元国立環境研究所)の捏造、改ざん論文

これらの捏造論文は結論に影響がなく、論文の不正量もそれほど多くなかった。熊本大、大阪市立大の調査概要では「科学的に適正な方法と手続きに則って行った研究活動によって得られた研究成果が存在しないなど、本来提示すべき客観的で検証可能なデータ・資料を提示することが出来ない場合には、取り下げ等を行う事が妥当である。」と言及された。これが一つの基準かもしれない。

柳澤純柳澤明子村山明子)、立石幸代らのMCB論文は生データの不存在で疑いを覆せない事が改ざんの認定理由で、結論や実験結果に影響がなかったので訂正で済んだ。熊本大・大阪市立大の基準なら撤回が相当だろう。一方、EMBO論文は結論や実験結果に影響がなかったが、改ざんの認定理由が意図的加工だったので悪質で、学術的・社会的影響が一定程度あり撤回が必要とされた

筑波大・国立環境研究所の捏造事件の場合は要するに結論や実験結果に影響がなくても意図的なら撤回、そうでない場合(例えば生データの不存在で疑いが覆せない等)は訂正という対処だ。

まとめると、

熊本大・大阪市立大学の基準

捏造、改ざんで結論に影響があるか? (Yes) → 撤回

↓(No)

客観的で検証可能な生データや資料が存在するか? (No) → 撤回

↓(Yes)

訂正

筑波大・国立環境研究所の捏造事件基準

捏造、改ざんで結論や実験結果に影響があるか? (Yes) → 撤回

↓(No)

故意の捏造、改ざんか? (Yes) → 撤回

↓(No、生データの不存在等で不正の疑いを覆せない場合)

訂正

どちらの調査でも言及されていないが、捏造、改ざんの量が多い場合は結論に影響がなくても撤回が必要だろう。例えばVARTの主論文は訂正されたが、千葉大は撤回勧告した。勧告に反した小室一成らの対応はまずいだろう。小室一成、南野徹らは他に基礎研究の論文で生データがなかったのに、プロトコルさえ強引に変更して大量訂正を行ったが撤回すべきだろう。現実には大量のオネストエラーの場合は取扱いが分かれて撤回もあるし訂正もある。しかし、小室一成、南野徹らの誤りはそもそもオネストエラーではなく研究不正ではないか。

以上が調査例に基づく撤回基準。基準は確立していないので他にも基準があると思う。こういう議論も必要ではないか。


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光山勝慶(Shokei Kim-Mitsuyama)熊本大らが捏造論文を訂正

2016-04-22 21:30:00 | 社会

光山勝慶Shokei Kim-Mitsuyama)熊本大学教授らの2003年の論文が訂正されたリトラクションウォッチの報道光山勝慶論文の捏造、改ざんが認定され停職1月となった

訂正論文

Yasuhiro Izumiya泉家 康宏-リンク先左側、筆頭著者、経歴),Shokei Kim-Mitsuyama光山勝慶、責任著者) 他. Circ Res. 2003;93:9 874–883.

訂正公告で「・・・have requested a correction to address concerns raised on an anonymous Japanese Doctor’s blog.

Based upon these allegations, the authors’ institution, the Graduate School of Medical Sciences, Kumamoto University, investigated this issue. 」と言及されたとおり、元々匿名A氏の某掲示板での指摘を受けて、11jigen氏がまとめサイトで疑義を指摘し熊本大学と大阪市立大学が合同で調査し、1件の捏造、改ざんを認定した

しかし、訂正公告によると「The authors assert that measurements and calculations were not affected by this artwork-selection mistake, and therefore this mistake did not affect any of the conclusions of this manuscript. 」

著者らはあくまでmistakeと主張。mistakeで結論に影響がなく、誤りの量が多くないなら、一般には訂正が適当。しかし、本件は捏造・改ざんが公式認定されたので、訂正が適当かは検討が必要。

調査概要で、訂正論文は「当該分野の学術の進展への影響は大きい」と言及された。トムソンロイターによると148回引用された。このような学術的影響の大きな論文で捏造、改ざんが認定されたら、撤回になっても不思議ではないが、調査概要では「科学的に適正な方法と手続きに則って行った研究活動によって得られた研究成果が存在しないなど、本来提示すべき客観的で検証可能なデータ・資料を提示することが出来ない場合には、取り下げ等を行う事が妥当である。」と言及された。

訂正公告によると「During this investigation, the authors provided all original source files for the figure in question, along with additional corroborative data, and the institution recommended publication of a corrected Figure 4. 」

訂正データが生データかadditional corroborative dataか不明だが、生データが保存されていたなら、大学の公式発表のとおり撤回しなくてもいいかもしれない。しかし、大学が公式に捏造・改ざんと認定したのに訂正公告でmistakeと発表するとは・・・。

論文の結論に影響があった場合に撤回になるのは当然だが、影響がないが捏造、改ざんがあった場合の扱いは微妙。公正さのために撤回する場合もあれば、訂正の場合もある。捏造、改ざんがあったのに訂正で済んだ例は柳澤純(元筑波大学)と妻の柳澤明子村山明子柳沢ファミリークリニック医院長立石幸代(元国立環境研究所)の捏造、改ざん事件。それぞれ不正責任が公式認定され柳澤純停職6月相当柳澤明子村山明子)は諭旨解雇相当になり両者とも辞職、国立環境研究所は立石幸代処分しなかったが雇い止めにしたため立石幸代調査に一切応じず逃げてしまった

処分の重さからいっても重大な不正事件だったが、結論に影響がない場合は訂正で済ます例がある。だから、光山勝慶らが大学の要請どおり生データ等を提示して結論を証明できたなら、訂正でもいいかもしれない。

むしろ、この事件の問題は処分の不当な軽さだ。論文9編で捏造、改ざんが認定されたのに光山勝慶はたったの停職1月で済んだ。柳澤純柳澤明子村山明子)、立石幸代は全捏造論文3編で停職6月相当、諭旨解雇相当、辞職、雇い止めだから、かなり重い。処罰が不均衡だ。私は光山勝慶が論文9編で捏造、改ざんの責任があるのに停職1月で済むのは軽い過ぎると思う。論文1編の捏造に直接関与した山本英一郎熊本大助教は厳重注意処分で済んだ。いくらなんでも軽すぎるだろう。競争的資金の罰則では光山勝慶山本英一郎それぞれ応募・申請制限2年、5年で懲戒処分等と逆転した。この点からいっても、論文1編の捏造に直接関与した山本英一郎が厳重注意で済むのは余りに軽すぎる。

厳重注意は軽い二重投稿やオーサーシップ違反、軽過失での業績リストの論文数水増し、経歴誤記載くらいの罰ではないか。例えば東京医科大学の整形外科教授の二重投稿(取り下げ申し出あり)慶應大の経歴誤記載は厳重注意だった。山本英一郎の捏造の処分の重さはオネストエラーの経歴誤記載等と同程度で、明らかに軽すぎる。大阪医科大学のK助教も悪質な捏造をしたが、厳重注意と倫理面の特別教育のみだった。これは軽すぎ、阪大生命機能研究科が厳しい処分案を評議会に諮ったにも関わらず、評議会が答申案よりはるかに甘い処分写し)を出したことに、内外から強い批判が起きた。

実をいうと比較対象とした東京医科大学の整形外科教授の二重投稿は教授選のための業績水増しのため故意に二重投稿したのをごまかし、慶應大の経歴誤記載は故意の詐称を過失で処理し、不正を隠蔽したと思うので、本来の処分はもっと重かったはずだ。前に処分が不当に軽い問題を紹介した事がある

この点も改善が必要だ。


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井山裕太七冠のすごさ

2016-04-22 00:00:00 | 囲碁・将棋

囲碁界史上初の七冠独占は大きく報じられている。私が井山裕太七冠を最初に見たのは井山七冠が初段の時にNHK杯戦に登場した時だった。確か当時12歳だったと思う。珍しく小学生くらいの子供がNHK杯戦に登場しているのを見て、才能のある人だと思ったが、まさかここまですごい人だったとは。

最年少名人の時も騒がれたが、七冠独占はもっとすごい。囲碁の国際ランキングでは1位でないが、井山七冠より上の棋士も七冠独占は至難の業だろう。歴史的な出来事が起きてとてもよかった。ヒカルの碁が放送していた時はヒカルの碁フィーバーというのがあったが、しばらくは七冠フィーバーだろう。

今後の井山裕太七冠の国際棋戦での活躍やアルファ碁との対戦を期待する。


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小室一成 東大教授らVART論文を訂正

2016-04-21 00:00:00 | 社会

小室一成 東大医学系教授らがVART論文を訂正した。VART論文は千葉大の調査でデータ操作の可能性が認定され撤回勧告された。学術誌が一部の論文を強制撤回した。事実上研究不正が認定された。

大学の撤回勧告に反して訂正で済ませようとするのは異例。『NPO法人臨床研究適正評価教育機構(J-CLEAR)理事長の桑島巌氏は「千葉大の調査で問題が指摘されており、『訂正』で済む問題ではない。論文は撤回すべきであると考える。学会の見識が問われる」と指摘している。』(m3.com 2016.4.20より)

小室一成氏らにとっては事実上研究不正が認定された現状で論文を撤回すると、事実上研究不正を認めたと思われると考えているので、撤回を頑なに拒否しているのかもしれない。でも、大学が公式に撤回勧告したのに、それに反するのはまずい。東大医学系は他の事例でも研究不正を認めていないが、この調子ではまずい。

小室一成氏は次期日本循環器学会代表理事に選出された。循環器学会や高血圧学会の今後を注目する。


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井山裕太 史上初の七冠独占を達成!

2016-04-20 17:30:35 | 囲碁・将棋

井山裕太26)が史上初の七冠独占達成した。おめでとう。

産経写し)、Yahoo Japan-トップ概要毎日新聞朝日新聞読売新聞NHK日本棋院トップ写し1写し2)、日本棋院のニュース日経wikipedia


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井山裕太の七冠独占を期待

2016-04-18 00:00:00 | 囲碁・将棋

井山裕太の七冠独占を期待する。20日に十段戦第4局だ。勝ってほしい。


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花はきれいだ - 2016年4月17日

2016-04-17 00:00:33 | Weblog

最近は春の花が咲いている。きれいだ。


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鈴木誠、吉川大弘、古橋武 名大の論文が重複出版で撤回

2016-04-17 00:00:00 | 社会

鈴木誠Makoto Suzuki経歴ブラザー工業株式会社(論文発表時)、吉川大弘Tomohiro Yoshikawa経歴)名古屋大学工学研究科准教授、古橋武Takashi Furuhashi経歴)名古屋大学工学研究科教授の論文が重複出版で撤回された。鈴木誠は博士論文の謝辞に吉川大弘古橋武の名前を書いたので彼らの研究室の社会人学生だった。ラストオーサー等は筆頭著者を信用してチェックしなかったのかもしれない。

撤回論文撤回公告

鈴木誠、吉川大弘、古橋武
日本感性工学会論文誌 11(1), 63-68, 2012.

撤回公告より

名大は厳正に調査し適切な対応をする必要がある。


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小保方晴子はSTAPを忘れて新しい道を・・・と思うが自分で選択を

2016-04-16 23:59:59 | 社会

小保方晴子氏はSTAP細胞に異常に拘っている。手記出版やHP公開などで今でもがんばっている。

STAP論文は理研やハーバード大の検証で完全に否定され、これ以上拘っても無益なのは明らかだと思う。私は小保方晴子氏はそれを受け入れ、STAP事件の事を忘れ、一刻もはやく新しい道を歩んだ方がいいと思う。拘っても不利益しかないと思う。

私はそう思うが、彼女がこれに拘りたいなら、それもいいかもしれないと思う。無益だと思うが、拘っている人にとっては執着する事が幸福なのかもしれない。何が幸せかは他人にはわからない事かもしれない。

だから、小保方晴子氏がこの問題に拘りたいなら、それでもいいと思う。自分で選択してほしい。


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三石信雄、深田智 九州大らの論文が二重投稿で撤回

2016-04-16 00:00:00 | 社会

三石信雄(Nobuo Mitsuishi、筆頭著者)、深田智Satoshi Fukada)九州大学総合理工学研究院教授らの論文が二重投稿で撤回。

撤回論文撤回公告

三石信雄、深田智、谷村徳孝、野崎貴之
日本原子力学術誌 29(2), p.151-157, 1987.

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三石信雄らにより著作された論文「Zr-Ni合金粒子充填塔による不活性ガス中の水素同位体の吸収破過および脱離特性」日本原子力学会誌Vol. 29 No. 2 (1987) p.151-157は,ほとんど同内容の論文が他誌に先に掲載されており,二重投稿であることが判明したので,本誌より削除した。

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リンク先より

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The article authored by Nobuo Mitsuishi et al. and titled ``Absorption Breakthrough of Hydrogen Isotopes in Inert Gas Mixture and Desorption Characteristics with Zr-Ni Alloy Particle Bed'', Journal of the Atomic Energy Society of Japan, Vol. 29 No. 2 (1987) p. 151-157, has been found to be a duplicate publication of their article on another journal published in advance, and thus retracted by the Editor-in-Chief, Prof. Toyohiko Yano. We apologize for any inconvenience this may have caused.

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リンク先より

これは約29年前の論文だが、二重投稿で撤回された。

九州大学は適切な対応をする必要がある。


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北里大学の研究者がゴーストオーサーシップ!盗用は?

2016-04-15 23:00:01 | 社会

北里大学の講師(47)が不適切なオーサーシップを行ったと認定された教授(60)が不正のあった論文の責任があると認定された。氏名や所属は非公表。

北里大学の公表によると不適切なオーサーシップ、即ち「当該研究のデータ取得段階で実験に参加するとともに指導的役割を果たした者を当該論文の共著者としなかった」事が不正と認定されたが、これは盗用の可能性もあると思う。

文科省の盗用の定義は「他の研究者のアイディア、分析・解析方法、データ、研究結果、論文又は用語を、当該研究者の了解もしくは適切な表示なく流用すること」で、共同研究者の研究結果を研究者の了解等なく自己のものとして発表するのは盗用。

例えば藤女子大学の犯人共著とすべきなのに単著で論文を発表して盗用を認定され諭旨解雇瀧川薫(元滋賀医科大学)も同様の盗用で懲戒解雇になった。どちらも著者となるべき者を省いた事が盗用と認定された。ウェイジャー・エリザベス氏の論文でも「論文から,記載すべき著者の名前を除外することは,剽窃・盗用に類すると見なされるだろう(なぜなら,除外された人は自身の研究業績を他者に奪われるからである)」(情報管理 57(7),p443-450,2014)と言及された。

北里大学の公表によるとデータ取得段階で実験に参加し指導的役割を果たした者を共著者としなかったのだから、他人のデータ等を研究者の了解等なく自己のものとして発表したのではないか。これは盗用である。これをオーサシップ違反のみの問題として処理するのは盗用の隠蔽であり、許されない。

一般に著者を省くのはゴーストオーサーシップと盗用の2つの不正をした事になる。これをゴーストオーサーシップのみの問題として処理するのは盗用の隠蔽。盗用があった以上原則論文を撤回しなければならない。

ゴーストオーサーシップのみのケースは例えば臨床研究で利益相反を隠すために故意に著者を省いたケースやゴーストライターがいたケース、軽過失で著者を省いたケース等だろう。前二者は著者の同意があったといえるだろう。軽過失で著者を省くのは本当に起きれば盗用でないがほとんどないと思うし、投稿前に共著者全員の同意を得るの慣習だから、これは通常ない。あったとしても重過失は免れないだろう。重過失はオネストエラーでないので研究不正である。軽過失はせいぜいかなり多くの著者がいる素粒子実験等の論文の著者落ちくらではないか。そもそも本件は不正が認定されたから故意か重過失である。

私は北里大学の公表をみると、ゴーストオーサーシップの他に盗用があると思う。北里大学の規定では不正が認定された時、原則氏名と所属を公表する事になっているが、なぜ公表しなかったのか。合理的理由がある場合は非公表にできるが、理由が示されていないので不明。規定を恣意的に運用して、実質的に規定を無視した運営をしていなければよい。

また、上で述べたとおり、盗用とゴーストオーサーの問題をゴーストオーサーの問題だけに置き換えて盗用を隠蔽する事は許されないので、北里大学はきちんと説明する必要があり、盗用があれば相当の対応も必要になる。

北里大学の公表写し


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小松優香(Yuka Komatsu)元筑波大が論文2報盗用!

2016-04-15 23:00:00 | 社会

小松優香Yuka Komatsuこまつ ゆか経歴写し)、37歳その1その2)元筑波大人文社会系准教授が論文2報を盗用した事がわかった。専門は政治学、国際関係、小国思想小松優香ソフィア塾を運営関連)。小松優香任期付き准教授で3月31日付で筑波大を任期満了退職したが、今後2ヶ月程度を目途に懲戒処分相当か審査する

調査結果によると匿名と顕名の両方で告発があった参考資料1参考資料2によるとかなり大量に文章を写したので盗用は明らか。小松優香は「盗用の意図を否認するものの、客観的に盗用の事実は明らか」と認定された。

この程度の盗用でどれくらいの懲戒処分になるか不明だが、筑波大では捏造、改ざんを実行した村山明子(現、柳澤明子 柳沢ファミリークリニック医院長)が諭旨解雇相当、夫の柳澤純は監督責任で停職6月相当だったから、盗用を実行した小松優香は懲戒解雇相当か諭旨解雇相当になると思う。最低でも停職数ヶ月相当になるだろう。

最近の事例だと藤女子大学の論文2報の盗用事件では犯人諭旨解雇瀧川薫(元滋賀医科大学)は論文1報の盗用で懲戒解雇になった。他大の処分例と比較しても小松優香が懲戒解雇相当になっても全く不思議ではない。村山明子(現、柳澤明子)の処分例をみると、筑波大は捏造、改ざん、盗用の実行者を解雇する考えではないかと思う。規程上は懲戒解雇、諭旨解雇、停職、減給、戒告のどれか

調査結果によると盗用の発生原因は小松優香研究者倫理の欠如等盗用論文の一つは筑波大の紀要で、査読制度はあったが外部者が加わっていなかった。研究倫理関連の受講を推奨していたが、小松優香義務付けていなかったし、厳格な出欠管理をしていなかったこれらも原因として言及された

近年の研究不正の多発で研究倫理教育が行われるようになった。これは必要だと思うが、前から十分な効果があるのか疑問だった。やる気なく受講したり欠席する人が多いのではないかと思ったからだ。STAP事件も同様だった。今回の小松優香の盗用はそれが原因の一つと言及された。研究倫理教育だけでは研究不正を防ぐのに十分でない

参考資料1参考資料2をみると盗用は明らかなのに、小松優香盗用の意図を否認したのだから、全く反省しておらず、倫理意識は全くないと言えるだろう。筑波大学は小松優香筑波大に着任する前の論文を調べていないが、このような人物は過去にも盗用をしているかもしれないので全部調査した方がよかったかもしれない。

小松優香小松優香ソフィア塾を運営しているが、悪質な盗用と倫理意識の欠如がばれてしまって、きちんと運営できるのだろうか。

筑波大学は今後再発防止に努めてもらいたい。

筑波大学の公表 - トップ写し)、調査結果写し)、参考資料1写し)、参考資料2写し

毎日新聞NHK写し)、産経新聞写し)、日本経済新聞共同通信からの配信


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西浜章平、吉塚和治 北九州市立大学らの論文が重複出版で撤回

2016-04-15 00:00:00 | 社会

西浜章平Syouhei Nishihama、筆頭著者)北九州市立大学准教授、吉塚和治Kazuharu Yoshizuka)北九州市立大学教授らの論文が重複出版で撤回された。

撤回論文と撤回公告

西浜章平,吉塚和治, Louis Scampavia and Jaromir Ruzicka
分析化学, 52(12), 1187-1192 (2003).

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取消論文: 西浜章平,吉塚和治, Louis Scampavia and Jaromir Ruzicka: 分析化学(Bunseki Kagaku), 52(12), 1187-1192 (2003). "マイクロシーケンシャルインジェクション分析法の最適化" (Received 16 July 2003, Accepted 10 September 2003)

「分析化学」編集委員会及び著者は、上記論文が先に投稿された下記の論文と重複していることから取り消すことに決定致しました。したがって、上記論文を今後引用することのないようにご注意ください。

先行論文: Syouhei Nishihama, Louis Scampavia and Jaromir Ruzicka: J. Flow Injection Analysis, 19(1), 19-23 (2002). "μSI: Optimization of reagent based chemicals chloride in Lab-on-Valve system." (Received 9 January, 2002, accepted 28 February, 2002)

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リンク先より

北九州市立大学は厳正に対応する必要がある。


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田中亮太(Ryota Tanaka)順天堂大の論文が盗用で撤回!

2016-04-14 00:00:00 | 社会

田中亮太Ryota Tanaka経歴)順天堂大学医学部准教授の論文が盗用で撤回された。

撤回論文と撤回公告

田中亮太、「順天堂医学」52巻1号 pp.2-10, 2006.

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「順天堂医学」52巻1号(2006年)2-10ページに掲載された,「田中亮太:神経幹細胞を用いた脳梗塞治療の可能性」について以下のように公告いたします. 1.海外の共同研究者から,未発表の図表を含む論文を共同研究者の承諾なしに単著として発表した,という指摘があり,著者もこれを認め論文の取り下げを了解した. 2.したがって,遡って掲載を取り消すこととし,インターネット上の検索システムからの削除作業を行い,手続きを終了した. 3.それにともない,読者諸氏には印刷版から上記論文の削除をお願いいたします.

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撤回公告より

適切な承諾なしに他人の研究成果を自己のものとして発表するのは盗用。藤女子大学で似た盗用事件が発生し犯人諭旨解雇となった

順天堂大学は厳正に対処する必要がある。


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