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文系軽視、教育後進国並み…文科省を批判

滋賀大の入学式で文部科学省を批判する位田隆一学長=彦根市野瀬町で5日、西村浩一撮影

 滋賀大(滋賀県彦根市)の位田隆一学長(68)は5日、入学式のあいさつの中で、国立大の人文社会科学系学部の改組や廃止を求めた文部科学省の昨年の通知に言及し、「世界の教育後進国と言われても仕方がないほど嘆かわしい」と厳しく批判した。

 位田学長は、国立大の法人化についても「期待通りの成果を得られていない」と指摘。「人文・社会系学部や教育系学部の廃止や再編成を求められ、教育学部と経済学部を擁する滋賀大は激震を受けている」などと訴えた。

 さらに、国立大はさまざまな批判と要請に直面しているとし、「多くは的外れで、大学の役割が十分に理解されているとは思えない」と語った。位田学長は京都大法学部教授などを経て今月1日付で学長に就任。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の国際生命倫理委員会委員長も務めた。

 文科省は今年度から6年間の中期目標・計画で人文社会科学系の改組や教員養成系の新課程の廃止を要請。滋賀大も組織見直しを図り、来年度にデータ・サイエンス学部(仮称)を新設する予定。【西村浩一】

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