水前寺公園の池が干上がる 熊本地震の影響か
熊本市の名所として知られる回遊式庭園「水前寺成趣園(じょうじゅえん)」(同市中央区)の池の水が、通常の2~3割程度に減少していることが22日、分かった。熊本地震の影響とみられるが、原因ははっきりしていない。
園を所有・管理する出水神社によると、本震のあった16日未明、神職の男性が園内を見回った際、通常は湧き水で満ちる池の水の大半が干上がった状態になっていた。鳥居や灯籠も倒壊しており、前震翌日の15日以降休園している。再開のめどは立っておらず、園は「安全性の確保や倒壊した施設の撤去、余震の影響を総合的に判断する必要がある」としている。
園内の土産店の男性従業員(66)は「自然災害なので仕方ないが、今後が不安だ」と話していた。
また、同市北区の「小野泉水公園」の水位も一時、約30センチ低下していたことが判明。15日に利用者からの連絡で園側が気づいた。水位は次第に戻っているという。
=2016/04/22 西日本新聞=