えちぜん鉄道(本社福井市)は26日、福井鉄道との相互乗り入れで運行する次世代型低床車両の愛称が「ki―bo(キーボ)」に決まったと発表した。丸みを帯びた黄色の車両デザインにぴったりで、豊北景一社長は記者会見で「福鉄のFUKURAM(フクラム)と合わせ、相互乗り入れで希望が膨らむよう、たくさんの方にご乗車いただきたい」と述べた。
福井市内のデザイナーが、複数の候補の中から愛称を決め、ロゴを作製した。豊北社長は「キーボのキは黄色、ボは坊やと相棒、キーボは希望を連想している」とした。
車両も同日、報道関係者に公開した。2両1編成で長さ18・7メートル。3両1編成のフクラムより8・3メートル短い。幅はフクラムと同じ2・65メートルを確保し、柄田篤彦取締役によると「通常の路面電車より20センチほど広い。このサイズは全国でもキーボとフクラムだけ」という。座席数は32で、定員100人。座席はゆったりサイズでクッションが厚く、快適さを重視している。
ドイツ製の台車に、新潟トランシスが車両を製造した。2編成を導入し、6億円の費用は国と県が半分ずつ負担した。