エイチ・アイ・エスは22日、2015年11月~16年4月期の連結最終損益が20億円の赤字(前年同期は51億円の黒字)になりそうだと発表した。従来予想(58億円の黒字)から一転、赤字に修正した。上期として最終赤字となるのは、上場以来初めて。子会社が保有するクルーズ船で35億円の特別損失を計上する。船は長崎~上海間を結ぶために保有したが、尖閣諸島を巡る問題により現在は運航を中止している。
売上高は前年同期比1%減の2570億円(従来予想は2760億円)、営業利益は同17%減の83億円(同110億円)にそれぞれ下方修正した。同時多発テロの影響により、収益性の高いヨーロッパ方面の取り扱いが減少していることが利益を下押す。通期の業績見通しは、熊本地震の影響もあり現在精査中という。〔日経QUICKニュース(NQN)〕