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そして彼は現るる
はじめまして
私、この小説が初投稿です。
なかなか時間がないので
次の連載はいつになるかわからないですが、
コツコツがんばっていきたいと思います。
彼女は今日もため息ばかりついた。日常が楽しくないと感じているからだ。
彼女の家は決して貧乏ではない。むしろお金を持っている家柄だ。彼女には仲の良い友達がたくさんいる。親友もいる。成績が悪いということでもない。むしろ頭が良い。テスト順位も上位だ。家族の仲も良い。相談に乗ってくれる兄弟がいる。容姿が悪いわけでもない。彼女は美しく、言葉も丁寧なものを使う。
こんな彼女は何に対して不満があると言おうか。
「この平和が私にはつまらないものなのです」
彼女は言うだろう。
この世がつまらない。そんな世のつまらなさから逃れるため、今日も彼女は本に手を伸ばす。
そうして学校の図書室にて本を読んでいた。何を思うわけでもない。ただ淡々と。
やがて誰か、靴音高らかに近づいてくることに気がつく。
彼は異様な格好だった。
輝く長い銀髪に誰もが「美男だ」と言うであろう眉目秀麗な顔、2mはあろうかという身長。中世ヨーロッパ風な服に帽子。
今現在の日本では絶対に見ない人となりである。
そんな人が自分の方へ歩み寄ってくる。当然彼女は「変な夢」を見ているのだと思った。しかし、このような夢は彼女には嬉しいものなのだ。なぜなら、面白くない世を忘れさせてくれるからである。
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