熊本市 災害ボランティア受け付け 前倒しで終了

熊本市 災害ボランティア受け付け 前倒しで終了
熊本市では、22日からボランティアの受け付けが始まりましたが、22日の作業については十分な人数が確保できたとして、受け付けは予定していた時間を前倒しして締め切られました。被災した住宅の中には安全の確認が進まず、片づけなどの作業が始められないところも多く、23日以降も、受け付けるボランティアの人数は制限されることもあるということです。
熊本市の社会福祉協議会などが開設した災害ボランティアセンターには、22日朝、受け付け開始を前に全国から駆けつけたボランティアが長い列を作りました。ボランティアは、受け付けを済ませると、余震が起きた際には安全確保を最優先にすることなどについて社会福祉協議会の担当者から説明されたあと、それぞれの目的地に出発しました。長野県から駆けつけた67歳の男性は「大変な被害が出ているので、少しでも力になりたいです」と話していました。

社会福祉協議会によりますと、事前の調査で、被災した住宅の片づけ作業への支援を求める声が多く寄せられましたが、住宅の安全を確認する作業が進んでおらず、そうした作業を始められない住宅も多いということです。このため、22日にできるボランティアの活動は、センターの開設を知らせるチラシの配布など一部に限られたため、予定していた時間が前倒しされ、受け付けが締め切られました。22日は1000人ほどのボランティアが駆けつけましたが、受け付けを済ませたのはおよそ820人にとどまったということです。

熊本市の災害ボランティアセンターは23日以降、午前9時から正午まで受け付ける予定ですが、社会福祉協議会は「当面は、人数を制限することもありうる」と話しています。