自然界誕生のトキから40年ぶりにひな生まれる
k10010493621_201604221225_201604221226.mp4
新潟県佐渡市に生息する国の特別天然記念物トキのうち、自然界で生まれ育ったどうしのつがいからひなが誕生しました。自然界で生まれ育ったトキどうしのつがいからひなが誕生するのは絶滅前の昭和51年以来、40年ぶりです。
ひなの誕生が確認されたのは、3年前に佐渡市の自然界で誕生したオスとメスのトキのつがいの巣です。このつがいは先月から佐渡市の林の木の上に巣を作り、卵を温めているのが確認されていて環境省によりますと、21日、親鳥がひなに餌を与える様子と、巣の上にひな1羽の姿があるのを、近くに設置されたビデオカメラの映像で環境省の職員が確認したということです。自然界で生まれ育ったトキどうしのつがいからひなの誕生が確認されたのは、トキの絶滅前の昭和51年以来、40年ぶりで、8年前に飼育されたトキが自然に放たれる放鳥が始まって以来、初めてです。
国の特別天然記念物トキは、乱獲や環境の悪化で激減し、昭和56年に自然界から姿を消していて、佐渡市ではトキを繁殖させて自然に戻す取り組みが進められてきました。その結果、佐渡市では4年前に、放鳥されたトキどうしのつがいから、ひなが誕生しました。そして、おととしと去年には、放鳥されたトキと自然界で生まれ育ったトキのつがいでひなの誕生が確認されました。今回誕生したひなは、順調にいけばおよそ1か月後には巣立つということで、環境省はひなの成長を注意深く観察しています。
国の特別天然記念物トキは、乱獲や環境の悪化で激減し、昭和56年に自然界から姿を消していて、佐渡市ではトキを繁殖させて自然に戻す取り組みが進められてきました。その結果、佐渡市では4年前に、放鳥されたトキどうしのつがいから、ひなが誕生しました。そして、おととしと去年には、放鳥されたトキと自然界で生まれ育ったトキのつがいでひなの誕生が確認されました。今回誕生したひなは、順調にいけばおよそ1か月後には巣立つということで、環境省はひなの成長を注意深く観察しています。
環境相「長年にわたる尽力の成果」
自然界で生まれ育ったトキのつがいから40年ぶりにひなが誕生したことについて丸川環境大臣は閣議の後の記者会見で、「長年にわたる環境回復に向けた尽力の成果で非常に喜ばしい。着実に取り組みを進めていきたい」と述べました。