ブログトップ 記事一覧 ログイン 無料ブログ開設

見えない道場本舗 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

.      HP(Mail有)  twitter  togetterまとめ twilog 社説を一覧で 読書メーター

2016-04-22

「赤い通り魔」レッドマンさん最強(最恐)説は怪獣からよく聞くが、取材したくても音信不通…(怪獣インタビュー番外編)

| 「赤い通り魔」レッドマンさん最強(最恐)説は怪獣からよく聞くが、取材したくても音信不通…(怪獣インタビュー番外編)を含むブックマーク 「赤い通り魔」レッドマンさん最強(最恐)説は怪獣からよく聞くが、取材したくても音信不通…(怪獣インタビュー番外編)のブックマークコメント

まず、こういうのをやっているというのを大前提としてください。

怪獣インタビューリンク集 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140302/p1

そしてこれら。

円谷特撮レッドマン」、動画配信で突然のブーム。ヒーローの暴虐ぶりに、さまざまな反応 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/964415

 

説明なしで怪獣をオーバーキルする通り魔ヒーロー「レッドマン」が怖すぎる YouTubeのリバイバル配信で人気が再燃 - ねとらぼ http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1604/20/news084.html

D

D

D

D


こういうインタビューをしていると、雑談なりインタビューのおりに、やはり「レッドマン」の話題というのは出てくる。

しかし、この人の名前を発するだけで、インタビューイの怪獣にはある種の緊張感や畏怖が浮き出てきたことは、はっきり見てとれた。


しかも、滑らかに語っていた怪獣のほとんどが、レッドマンに関しての証言を活字にしたいというと難色を示す。

OKをしてくれる人もほぼ例外なく「書くとしたら、俺が行ったとは言わないでくれ…」と匿名を要求するのだ。

それだけで、レッドマン立ち位置がわかる。


「もう、二度と戦いたくないよ…」

「闘ったあとは、郵便局消防署の車を見ただけでびびってしまった」

セメントだったら、間違いなく最強の部類。ウルトラファイトの、セブンさんとやったら? …うーん、ふたりは縁者でね…オット!これ以上は言えねえ」

「まず組んだとき、強いやつはその手ごたえで100%わかるんだよ。ガチッとした手ごたえがね。…だけどあいつはね…『ガチッ』を通り越して『ピーン』って感じだった」

「結局レスリング柔術の強さも、ファイターにとっては重要だが、「喧嘩」の強さというのはまた別なのだ。レッドマンにはその『喧嘩』の強さがあったよ。私と喧嘩したこと?私は幸いにも、レッドマン喧嘩するほど愚かではなかった」




こういう強さのストレートな評価は比較的証言が集まり、相互に矛盾がない。

ただ、取材をしていくと逆に、その「レッドマン」とは何者だったのか?という事実関係が、「底が丸見えの底なし沼」状態で不明なのだ。

ノンフィクション作家としてはお恥ずかしい限りだが、ここでは複数の「説」の並列にとどめたい。


サイコパス快楽殺人者

本当に、狂気に支配されていたからこその強さだったという説。「目を見ればわかる」と力説する人もいる


・実戦武道武器格闘技術を追い求めたがゆえにあえて異端となったとの説

レッドマンの登場と、「武器」を堂々と対怪獣に使った帰りマンの活躍時期は、ほぼ同時である。このころ、古典的クラシカルレスリング柔術の「スポーツ性」に飽き足らず、実戦性の追求から武器に興味を示す人がウルトラ…というか円谷プロモーションには多かったという。

ただし、帰りマンはそれをうまくエンターテインメントギミックに融合させる柔軟さがあった。レッドマンは突き詰めてしまい、武器そのものの怪しい魅力に取りつかれた…


ウルトラセブンの身内、弟子

これはさっき、「武器使用帰りマンから」と書いたが、もちろんその前に「体が武器か、武器が体か」という、非常に格闘技の哲学的な問いともいえる「アイスラッガー」で武器格闘技エッセンスを取り入れたのがセブンである。それにレッドナイフの格闘技術は、ブレスレットより、アイスラッガーに近い。

レッドマンは、セブンと同じ「レッド族」に位置すること、これはほぼ疑いない。どれぐらいの近い血縁なのか、これがわかりにくい。おいやいとこといった近い存在という説もあるし、(その場合は、タロウとも親戚になる)、それほどでもないとも言われる。

ただし、むしろ肉体的な血縁関係というより、その格闘技術に関して、何らかの形で同じ系譜にある、という、これは非常に高い信頼性を持った情報としてある。



・円谷に都合の悪い連中をつぶすポリスマン、あるいは「裏」部隊だという説

これは本当かどうか…信憑性は非常に薄いと個人的には思うが、業界ではささやかれている噂。

当時、ウルトラマンライバル的な存在として「ああいうのは偽物」「こちらは手塚治虫先生の系統にある本物」と吹聴していた「マ○マ大使」派がいた。

その某マ○マ大使が、取り巻きとともに酒をしたたか飲んで、愛人宅にでも立ち寄ろうかというとき……

レッドマン「ここにカワラを持参した、割って見せろ」

取り巻き「ぼうや、マグマに興味があるなら、ゼニとオカリナを持って呼んでみな!」→レッドファイト!ボカッ

レッド「さあ、割って見せろ」

マグマ「…ざ、雑誌にのった、ウ、ウルトラマン君のことかね、あれは行き違いがあったようだし、雑誌にではいかようにでも訂正を…」

レッド「ウルトラマン君?なんのことだ?あんたにクンづけされるような、ウルトラマンなんて人は俺は知らん 割ってみろ!」

しかし失敗

マグマ顔面蒼白ながらひきつった笑い。「ト、トシには勝てんよキミイ!」

レッド「割るのに失敗した分だけ…あんたを制裁する!!」

マグマ「ヒイッ!!」

こういうことを重ねて、警察の厄介になろうとした時、「僕を破門してください」とウルトラ側に言い出し、「ウルトラに栄光あれ 破門生レッドマン」と壁に書き残して留置場脱獄した、とも……


その一方で、「ウルトラとは無縁」という表向きの立場とは別に、秘密の支持を受けてギャラでトラブった怪獣を制裁し、それによって円谷プロモーションは全体の支配力を増した、という説も強い。それは円谷からなんだかんだと仕事を与えられたこともある。

もともとレッドファイト全体が、金持ちギャンブルの対象、残酷ショーを見に来た地下格闘技の流れを汲んでいるとも、レッドマンは表とは別の「地下チャンピオン」だったという説もある。

けいこの時は神棚に目張りをし、神の目を隠した、とも言われる…



共産圏特殊部隊の格闘術である、との説

レッドファイトとは、20世紀地球を二分した共産圏、のちにヒョードルカレリンヴォルク・ハンにコピロフ、さらにはプーチンを生んだ共産圏の戦闘術の集大成だった、とも言われる。名前で分かる通りだ。この説を教えてくれた方はまことしやかにいう。

「あのレッドナイフ、柄の所にボタンがついていてな。最後の手段として、そのボタンを押すと刃が発射されるんだそうだ…」





こうなれば、実際にレッドマンさんに話を聞くしかない。しかし…

誰に聞いても現在は消息不明、音信普通だという。それでもこちらは話を聞くのが商売、八方手を尽くしてレッドマンさんを探したのだが…

f:id:gryphon:20160422110744j:image

f:id:gryphon:20160422110741j:image

f:id:gryphon:20160422110737j:image

この一本の電話のあと、レッドマンさんの情報はぷっつりとだえ、杳として行方が知れない。


(了)



再度これまでの記事を

怪獣インタビューリンク集 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140302/p1

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20160422/p2