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経済

豊田通商が下方修正 16年ぶりの赤字転落

 豊田通商(名古屋市)は21日、資源・エネルギー価格の下落が影響し、2016年3月期の純損益予想を従来の350億円の黒字から440億円の赤字に下方修正したと発表した。赤字転落は2000年3月期以来16年ぶりで、赤字額は過去最大となる見通し。

 オーストラリアとカナダで開発中の天然ガス事業で、資産価値を見直す「減損処理」を行った結果、特別損失450億円を計上。さらに将来の税金還付を見込んで過去に計上した「繰り延べ税金資産」も230億円取り崩す。

 名古屋市内で会見した加留部淳社長は「中国経済の減速で需要が減ったことが影響した」と説明。「これでリスク要因はすべて処理したので、17年3月期は本来の姿に戻したい」と語った。

 同社は結果責任を重くみて、取締役16人の賞与カットを決めた。また、月給についても社長が20%、担当役員が10〜15%を3カ月間それぞれ自主返納する。

 商社では三菱商事や三井物産も、資源・エネルギー価格の下落で16年3月期の純損益が赤字に転落するとの予想を発表している。

(中日新聞)

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