(英エコノミスト誌 2016年4月16日号)
ケニア・ナイロビのショッピングモール、「ガーデンシティ」にあるソーラーパネルが設置された駐車場(2015年10月26日撮影、資料写真)。(c)AFP/SIMON MAINA〔AFPBB News〕
大陸の未来を左右するのはコモディティーではなく人材だ。
「どなたか、実はお金を増やしたいと思っている方はいますか。それとも、みなさんは損失を小さくしようとしているだけですか」
アフリカを専門とする投資家たちを集めてロンドンで開かれたとある夕食会で発せられたこの問いは、ここ1年でムードが様変わりしたことを表していた。テーブルを囲んだ金融業者たち――ほとんどがアフリカの債券に投資していた――は全員、とにかく損を出さないようにしていると答えたのだ。
つい数年前には、多くの人がアフリカに投資しようと列をなしていた。わずか4年前の2012年には、ザンビアがスペインより安く米ドルを借りていた。アフリカの企業に投資するプライベートエクイティファンドは記録的な額の資金を集め、ショッピングモールや、おむつからフルーツ・ジュースに至るさまざまな品物の製造業者に投資していた。
ビジネスパーソンたちは、アフリカで急拡大する中間層(ある推計によれば3億5000万人)にモノやサービスを売り込めるとの見通しに胸をときめかせ、鉱山会社は、中国の鉱物資源需要を満たすべく巨額の資金をアフリカの大地に投じた。
そして今日、投資家たちはふさぎ込んでいる。短期的には、不安になるのももっともだ。しかし長期的には、本紙(エコノミスト紙)が今週掲載のアフリカ・ビジネス特別リポートで報じているように、アフリカには12億人の市場で稼ぎを得られる可能性がある。リスクがあるとはいえ、無視するには惜しい可能性だ。