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 熊本県などで続く一連の地震を受け、陸上自衛隊は20日、北部方面隊の車両と隊員を民間フェリーを使って六甲アイランド(神戸市東灘区)から八代港(熊本県八代市)に向けて運ぶ。

 六甲アイランドの岸壁では、隊員約270人と、車両約80台が、大型フェリー「はくおう」に次々と乗り込んだ。被災地では炊き出しや給水などの生活支援をする予定。

 防衛省は先月、武力衝突など有事や大規模災害の際に、人員や武器の輸送に民間フェリー2隻を使うための契約を、フェリーを所有する海運会社などが設立した特別目的会社と締結。中部方面総監部広報室によると、今回の部隊の輸送は契約後初めての輸送という。