慰安婦財団、設立準備…6月中の発足目指す
【ソウル米村耕一】慰安婦問題を巡り韓国政府が昨年末の日韓合意に基づいて設立する財団について、韓国外務省報道官は21日の定例会見で「被害者支援機関である女性家族省など関連部署と協議しながら設立準備を進めている」と述べた。韓国政府は6月中の設立を目指しているとされるが、まだ目に見える動きは出ていない。
会見で報道官は「準備委員会の発足時期や(委員の)人選、財団設立の具体的時期については現時点で決まっていない」と強調した。準備委員会では、財団の幹部人事や事業内容を検討する計画だ。
今月の総選挙では与党が惨敗し、合意に否定的な立場を取る野党の影響力が強まっている。こうした国内情勢が今後の日程に影響を与える可能性もある。
日韓両政府は20日にソウルで外務省局長級会議を開き、準備委員会の発足時期や財団の事業内容を協議した。