震源北西・南東側も地震起きやすく…東北大教授

読売新聞 / 2016年4月21日 20時15分

 最大震度7を2回観測した熊本地震で、地震活動が活発になっている震源の北東側と南西側だけでなく、震源の北西側と南東側の活断層でも地震が起きやすい状態になっていると考えられることが、東北大の遠田晋次教授(地震地質学)の解析で明らかになった。

 遠田教授は、16日未明に起きた熊本地震の本震後、九州地方を中心に、地下の活断層に加わる力がどのように変化したかを調べた。

 その結果、熊本県の 布田川 ふたがわ 断層帯の八代海側や大分県の別府― 万年山 はねやま 断層帯の東側などで、活断層に加わる力が強まった。佐賀平野などにある北西側の断層も、わずかに力が増えた。

 震源の南側と北側は活断層に加わる力が弱まった。別府―万年山断層の西側、福岡県南部の断層などが該当するという。遠田教授は「地震が現在活発でない活断層も、今後数年から数十年の幅で見ると、地震活動が活発になる可能性がある」と話している。

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