世界的歌手のプリンスさん 自宅で死亡

世界的に活躍した歌手のプリンスさんが21日、アメリカ中西部ミネソタ州の自宅で亡くなっているのが見つかりました。57歳でした。
これは、地元の警察やプリンスさんの代理人などが明らかにしました。
プリンスさん、本名プリンス・ロジャー・ネルソンさんは、1958年ミネソタ州ミネアポリス生まれ。学生時代にバンド活動を始め、1978年にレコードデビューしました。
ロックンロールの枠にとらわれない多様な音楽の要素を取り入れた独特のサウンドが特徴で、1984年に発表したアルバム「パープル・レイン」は全米で1300万枚を売り上げる大ヒットとなり、人気を不動のものにしました。
デビュー当時から27種類に上る楽器を演奏できたと言われ、作詞、作曲、演奏にとどまらず音楽プロデューサーや俳優としても活躍し、多彩な才能が高く評価されていました。
世界でのレコード、CDの売り上げは1億枚を超え、アメリカ音楽界最高の栄誉とされるグラミー賞を7度にわたり受賞したほか、アカデミー賞も受賞し、2004年には「ロックの殿堂」入りを果たしています。また一時、「プリンス」という名前の使用をやめて読みがない記号のような名称に改名し、「かつてプリンスと呼ばれたアーティスト」と言われて話題となりました。
近年もアルバムを発表するなど精力的に音楽活動を続けていましたが、プリンスさんは21日午前、自宅で死亡しているのが見つかったということです。