「爆笑問題のススメ」のリアクション(2)
gojiaiより
ただ、クリエイターというからには、才能あるなしに関係なく、いかにそのモノが好きで努力して、勉強して、世間に出してもある程度耐えうるものを作れなければ。さらにそれを換金出来たらいっちょまえ。
う~ん、その「クリエイターというからには~ここまで出来たらいっちょまえ」の定義というか敷居が僕とは違うなぁ。「プロのクリエイターというからには」だったら異論はないけど。
「プロ以外のクリエイターは認めない」という結論に走りがちなので、僕としては「クリエイターとはこうあるべき」論には特に注意したいと思います。
zdenka*の日記では、ちょっと切ない話。
私は自分で自分の道を狭めて、1人で落ち込んでいたのではないだろうか…。
なんかすごく救われた気がした。
「逃げ」ではなく、自分の好きな事で自分が一番向いている事、自分が一番心地いいポジションを探す事。
これが大切なんだと思う。
逃げてるなんて自分を責めている暇があったら、そんな小さなことに拘っていないで、自分の居心地のいい所を見つけよう。
きっと見つかるはず。夜は好きな人と会う。
この前行った魚がおいしいお店に行く。
今日もおいしい。好きな人にちょっとプチクリの話をしたら、私が思った事とは違う答えが返ってきて、ちょっとビックリした。
そして、そういう事が言いたかったんじゃないんだけど…などと思った。伝えるってやっぱり難しい。
すごく難しい。
あああ、切ないなぁ。きっとその人にはプチクリの考え方が「逃げ」に聞こえたんじゃないのかなぁ。そんなふうに考えたり、自分を追い込まないと本気じゃない、と考える人って多いからなぁ。
「好き=わかる、というだけで実は才能なんだ」という考え方は、わかる人には一瞬でわかる。でも「才能とはもっとすごいものだ」「他者を圧倒するものだ」としか考えられない人もいる。
どっちが正しい、という正解なんかありはしない。単に「どっちが自分の生き方に合っているのか」という好みの問題でしかない。だからせめて、人には「こうでなくてはいけない」と押し付けるのはやめようよ。
それぐらいのことしか、僕に語れることはありはしないんだよな。
ミントアイスで語られたのは、ちょっと残酷な真実です。
思いつくとかスキとか興味持てるのは「才能アリ」、
嫌いとか興味ナイのは「才能ナイ」なんだって。
そして、「才能ナイ」ものをいくらやっても、
あんまり伸びないらしい。
「実は才能がある」という部分だけがかなり広まってますが、実は「プチクリ」はこんな残酷な話も出てきます。つまり「興味がない」とか「何が面白いのかよくわかんない」ものには「才能がない」ということ。
ここまではっきり「才能がない」と言い切ってしまった才能開発本なんてありえないので、最初はかなり迷ったんですよね。でもやっぱり正直に思い切って書くことにしました。
そうなんです、誰にでも「かなりの才能がある」のは事実。でも同時に「才能がない」というジャンルもかなりある。「ない」なら「ない」でジタバタして苦しまなくてもいいのに。そう思ったんですよね。やっぱ残酷かなぁ。
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コメント
zdenkaです。
まさか岡田さんからコメント頂けると思っていなくてビックリしました。
ありがとうございました。
どういう生き方が正しいとか正しくないとか、そんなのは結局本人しか分からない事。
自分にとって生きやすい道が、他の人にとって必ずしも正しい道だとは限らないですよね。
「プチクリ」の発売日が、今から楽しみです!
もう発売しているのだと思って、本屋さんに行ったら販売してなかったので、岡田さんの「オタク学入門」を購入しました。
とても面白くて、ますます「プチクリ」が早く読みたくなりました。
(SFの話あたりは難しすぎて、正直全く理解できなかったんですけどね…すみません。)
投稿: zdenka | 2005年11月22日 (火) 18時40分
はじめまして。
勝手に岡田さんを師と仰いでるものです。(でも、「オタク学入門」しか持ってません。ごめんなさい)
「プチクリ」論に感動しました。
「好きこそ物の上手なれ」ですね。
料理つくるのが好きでない女は、料理上手でないみたいな感じで。
好きなことを自分の周り布教活動するのも、ある種のプチクリと思い、自分の好きなことに誇りをもって生きていこうと思います。
投稿: 瀬田理智 | 2005年11月22日 (火) 23時58分
>zdenkaさん
まだ本屋さんでは予約を受けている段階だと思います。発売日まであと2週間、最近は緊張して夜あんまり眠れないですよ。(笑)我ながら気が弱いなぁ。
>瀬田理智さん
>好きなことを自分の周り布教活動するのも、ある種のプチクリ
そのとおりです!詳しくは本に書いたんですけど、「表現すること」というのは、実は「私はこれが大好きなんだ、とオノロケすることに近いんですよね。
投稿: 岡田斗司夫 | 2005年11月27日 (日) 08時10分