常陽銀と足利HD統合 新持ち株会社は「めぶきFG」に

経営統合で基本合意している茨城県の「常陽銀行」と、栃木県の「足利銀行」を中心とする「足利ホールディングス」は、統合に伴って誕生する新しい持ち株会社の名前を、「めぶきフィナンシャルグループ」とする方針を固めました。
茨城県最大手の地方銀行「常陽銀行」と、栃木県最大手の地方銀行「足利銀行」を中心とする「足利ホールディングス」は、ことし10月をめどに持ち株会社の傘下で経営統合することで基本合意しています。
2つの銀行では、役員らで組織する統合準備委員会を設けて、経営統合に向けた協議を続けていました。その結果、経営統合に伴って新たに誕生する持ち株会社の名前を、新しい金融グループの誕生にふさわしいことなどから、「めぶきフィナンシャルグループ」とする方針を固めました。
また、持ち株会社の本社の所在地は東京・中央区としますが、常陽銀行と足利銀行の本店の場所はそれぞれ現在と変わらないとしています。
常陽銀行と足利ホールディングスは、来週にもそれぞれ取締役会を開き経営統合で最終合意する予定で、統合によって首都圏での事業を拡大するとともに経営の効率化を進めるなどして経営基盤を強化することにしています。
全国の地方銀行では、競争が激しさを増すなか、今月、横浜銀行と東日本銀行が経営を統合するなど再編の動きが相次いでいます。
今後も日銀のマイナス金利政策の導入を受けて、経営環境は一層厳しさを増すことから、再編を模索する動きが加速することが予想されます。