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ポツダムのホームページです。
この度所属チームから発表がありましたが、
今シーズン限りで現役生活を引退することにしました。
正直まだまだサッカーを続けていきたい気持ちもありますし、
この決断を受け止めきれていない部分も正直あります。
というのも私の膝は軟骨の状態が良くなく、
ドクターにも
「今このままサッカーを続けると将来歩けなくなってしまうかもしれない」
と言われてしまい、この言葉が強く突き刺さりました。
サッカーというスポーツは複雑な動きをするため、
その動きに耐えることができないそうです。
自分としてもプレーをしていて痛みが出る動きが多くなってきて、
100%の力でプレーできないことへのフラストレーションが溜まってしまう日々でした。
チームの力になることもできないことが一番悔しかったです。
思うように動かない身体、ドクターの言葉、応援してくれる皆さんの言葉、目標…
色々な思いが交差しましたが、
サッカーを全くできなくなることほど悲しいことはありません。
約23年間、
サッカーを通じて色々な人と出会い、
色々な経験をして、
色々なことを考えさせられました。
辞めたいと思うこともありましたがここまで続けてこれて本当に良かったです。
続けてこれたのは応援してくださった皆さん、支えてくださった皆さん、家族、大好きな姉のおかげです。
姉と一緒にサッカーがしたいということが私のサッカーにおける原動力でした。
(私のサッカー人生を話す中で姉の存在は外すことが出来ないのですが、
これ以上姉の話をすると泣いてしまうのと長くなるのでまたの機会に話せたら話します)
今まで私に関わってくださった全ての方々に感謝しています。
本当にありがとうございました。
そして現役生活の中でこのポツダムという地でサッカーが出来たことはわたしの人生の宝物です。
いろいろな国の人たちに出会い、話す言語も違ったり、考え方も違ったり、
また日本を離れてみることで日本の良さを改めて知ったりと、
とても貴重な経験をすることが出来ました。
これからはこのドイツでの経験を、
子供たちに、サッカーに興味のある全ての人に自分の言葉で伝えたり体感してもらったりして、
日本の女子サッカーの普及に繋げていきたいと思っています。
そしてサッカーをもっと身近なものにしていきたいです。
サッカーからたくさんのことを学び、サッカーの魅力に惹かれて、人生を共にしてきたこの大好きなサッカーを、
これからもサッカーの魅力をたくさんの人に伝えていくことで支えてくださった方々に恩返しが出来たらと考えています。
今までサッカー選手の永里亜紗乃を応援してくださった皆さん、ありがとうございました。
これからは永里亜紗乃一個人を見守っていただけたら幸いです。
これからもどうぞよろしくお願いします。
2016年4月21日
永里亜紗乃