ほとんどロケットだからか、スタートの合図も「Start!」とか「Go!」ではなく「Fire」。機体は一瞬のうちに、もの凄い轟音と煙を残して遥か彼方まで続くレールの上をすっ飛んでいきました。計測された速度は時速633マイル(時速1019.71km)。これは数日前に出したばかりの時速513マイル(時速825.59km)をも上回る結果でした。
第846技術試験隊の指揮官Shawn Morgensternは、今後の開発について「機体部分のデザインをリファインする予定だ」と語りました。さらに「使用素材も今より軽量化して、"Go マッハ10"をスローガンとして、どこまで速度をあげられるかを突き詰めたい」としています。
とにかく速い機体を作るのは良いものの、この開発がいったい何に応用できるのかも気になるところ。想像を膨らませれば、地上から宇宙へとのびる軌道エレベータ用ケージとして使えそうな気もします。
ちなみに、テスラ・SpaceXのイーロン・マスクが提唱し、現在米国でテストトラックを建設中の超高速旅客システムHyperloopは、その目標速度を時速760マイル(時速1220km)としており、今回の記録をさらに超えるスピードに挑戦しています。