仙台放送は4月19日、熊本地震を取材中の系列テレビ局のモラルを指摘するTwitterの投稿に関連し、同社関連会社の社員が事実と異なる虚偽の投稿をしていたとし、「報道機関に携わる者としてあまりに軽率であってはならない行為」だったとして謝罪した。
問題のツイートは、17日に投稿されたもの。熊本県のTwitterユーザーが、地元のガソリンスタンドで関西テレビ放送の中継車に割り込まれ、注意しても無視された――と報告したことに反論する内容で、以下のようなものだった。
「熊本でテレビ局の中継車がガソリン給油で横入りしたと騒ぎが出ていますが、話を調べると自分たちの燃料をドラム缶等で持ち込んで来ていて、危険物の管理をGSにお願いしているらしいです。五年前の東北の地震の時も同じような事が流れたので直接調べました」
このツイートは2万回以上リツイート(RT)され、信じる人も多かったが、関西テレビが18日、同社の中継車が割り込み給油したことを認めて謝罪。ツイートが虚偽だったことが判明していた。また、「投稿者は仙台放送のスタッフではないか」と一部のネットユーザーが指摘していた。
仙台放送は「報道機関に携わる者として、あまりに軽率であり、あってはならない行為」とし、「多くの皆様に不快な思いを抱かせてしまいましたことを、深くお詫び申し上げます」と謝罪。「今後このようなことのないよう、改めて関連会社を含めた社員・スタッフへの教育を徹底する」としている。
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