生活のためにブラックバイトから抜け出せない!?大学生の生活実態調査まとめ

先日、全国大学生活協同組合連合会から2015年に調査した学生生活実態調査が発表されました。http://www.univcoop.or.jp/press/life/report.html
こちらの調査結果によると2015年の大学生の収入は、自宅生で62,190円、下宿生で122,580円でした。(主な収入源は、お小遣い・仕送り、アルバイト、奨学金)
そんな収入のうちアルバイトによる収入の額が自宅生で33,960円、下宿生で25,320円とどちらも5年前と比べて4,000円程度増加していました。
大学生であれば、飲食、ショッピング、デートなどなどお金を必要とする場面が多いのも事実です。ですからアルバイト収入によって生活の水準を上げる、頑張った自分へのご褒美を購入する、友人との交友を楽しむということも大切なことなのかもしれません。
しかし、近年『ブラックバイト』が指摘されることもあり大学生労働者の関わる劣悪な職場環境が取り上げられることもありますので、大学生活が後回しになるような労働を無理に強いるアルバイトにはまらないように気をつける必要があると言えるでしょう。
ここではそんな大学生の経済状況についてまとめてみました。
◆アルバイト収入の増加

5年前から年々アルバイト収入が1~5%程度増加しています。
こちらについては人手不足を背景とした、平均時給の増加分と考えられます。
従って、アルバイト収入は増加していても労働時間自体は増加していないのではないかと考えられます。
しかしそういった中で大学4年生の特に文系では、就職活動の時期の変更の影響もありアルバイト収入が大きく減少しています。
◆奨学金受給額の減少

上述の学生生活実態調査によると5年前と比べて奨学金の受給額が減少していて、特に下宿生では約3,500円減少しています。
背景として受給率の減少と受給者の受給額がわずかながら減少していることがあげられますが、そういった奨学金受給額の減少とアルバイト収入の増加には負の相関関係があると考えられます。
◆教養娯楽費の増加

また同調査では5年前と比べて教養娯楽費が1,000円以上増加しています。
使途としては、旅行やレジャー、ショッピング、スマートフォンの利用料やアプリ課金など様々あげられますが、大学生を取り巻くエンターテイメント環境が年々充実しているということなのではないでしょうか。
◆大学生の『勉強時間・読書時間の減少』

同調査の別項目では大学の講義以外の勉強時間と読書時間がわずかながら減少しています。
支出の項目内でも『書籍費』が減少していることからも見て取れるのではないでしょうか。
◆約1割の学生が『生活苦しい』

同調査の『暮らし向き』の内容では生活を『苦しい』『大変苦しい』(以下『苦しい』)とする学生が9.4%でした。ここ25年間では9.1%~14.9%の間を推移しているのですが、特に仕送り額が0円の層の25%程度が『苦しい』と感じているそうです。
そういった生活を『苦しい』と感じている学生が、生活費を捻出するために働かざるを得ない状況の中で、長時間に及ぶバイトが辛くても生活のために続けなければならないという背景が、昨今取り上げられる『ブラックバイトから抜け出せない』という問題を引き起こしているのかもしれません。
◆貯金の増加

同様に貯金額も年々増加しています。
『将来への蓄え』や『旅行やレジャー』という目的が多かったのですが、『暮らし向き』が『苦しい』学生では、『予備の生活費』『大学納付金』『奨学金返還』といった目的が多かったようです。
一方で『貯金をしていない』学生も多いようです。
収入の半分以上がアルバイト収入である自宅生が顕著ではありますが、大学生全体としてもアルバイト収入にある程度依存していると言えるのではないでしょうか?
しかしそれでも生活が『苦しい』と感じている学生がいるということも事実なので、そういった理由や社会経験の少なさも相まって、ブラックバイトから抜け出せないという学生が後を絶たないのかもしれませんね。
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