目次
これまで英語は「コミュニケーションツール」でしかないと考えていたため、英語を人に教えることはしたことはありませんでした。
しかし、今のグローバル社会の中で、あまりにも英語が使えないことで機会損失になることが多いことに警鐘を鳴らせればという想いと、英語が話せるようになることで思考のスケールが一気日に広がることの高揚感を感じてほしいと考えています。
この手の話は書き手のバックグラウンドが大切だと思うので、自己紹介を含めて書いていきたいと思います。
僕のプロフィール
▼長屋智揮
21世紀を創造する総合戦略コンサルティングファームを起業中。長期的には、世界中の人々がプロジェクトの立ち上げや起業を通じて、個人が人間的に成長し、新産業を創造できるプラットフォームを創りたい。
1991年生まれの24歳。同志社大学政策学部卒業。 在学中に、インドのバンガロールにて日本人駐在員向けのフリーペーパー「シバンス」の立ち上げを創業社長と二人三脚で行い、インド全土4拠点、約400社との取引を実現する企業の礎を築く。その後ウェブメディア「アセナビ」の運営を行い、ASEANの起業家など約100人の取材記事を掲載するメディアへと成長させた。日系大手財閥系の戦略コンサル部門のイノベーションクラスターにてインターン後、新卒では、ミドルクラスのベンチャー企業に入社。月額数千万円規模のアフィリエイト広告の運用を行う。2016年3月に退職し独立。
諸々のメディアで出しているプロフィールです。長いですね(笑)
ちなみに写真はくっくすのゆいき君に撮ってもらいました。
インドでゴリゴリの事業をやって経験から、英語には人一倍関心があります。
某会社のCEO達と。
前提として、僕は純ジャパニーズで帰国子女ではないです。
帰国子女や外国人教師の方は、あまりにも純ジャパニーズとバックグラウンドが異なるので、体系化して教えられる人はほぼ見た事がありません。
ちなみに僕は、英語は得意な方ではなく、学校のテストでもあまり点は取っていません。
特にリスニングは壊滅的でした(笑)
高校入試では直前まで志望校でE判定でしたが、悔しくて死ぬ気で勉強したら偏差値が20上がって偏差値が2つ上の高校に入って人生が変わったタイプです(笑)
大学入試では同志社を受けましたが、結構ギリギリの点数で受かりました。
東大や京大なんで、宇宙人が行く所。
早慶上智は神の領域。
Marchはなんかおしゃれな響きで都会っぽい。
そもそも、東京が怖かったのであまり知りませんでした(笑)
しかし、世の中にはすごいやつがいっぱいいるということになぜか悔しさを感じ、
自分がいるフィールドで死ぬ気で勉強したり行動してきて、なんとかそれなりの結果を出してきたタイプです。
いつも要領が悪くて怒られ続け、割と不器用に生きてきたので、英語や仕事ができない人の気持ちは人一倍分かりますし、
これまで1000冊以上もの莫大な量の本を読んで、大学教授と議論し、全国規模の学生イベントをよくやっていたので、
割とアカデミックに物事を体系化したり、新しい概念を創出するのが得意かもしれません。
そして、英語を学ぶきっかけになったのは、インドで会社の創業に関わる事になったタイミングで、かなり高度な英語が求められる事を想定していたため、一流のビジネス英語が使えるようになることにこだわりがありました。
日本人の英語力に関する問題意識
僕は日本人の英語力についてかなり危機感を持っています。
「その情報英語で検索したら文献は1000倍あるよ?」
みたいな事が仕事でも勉強でも、何でも起きます。
逆に英語ができるだけで、ビジネスにおいて活躍の幅が広がります。
英語ができないというメンタルブロックによって、莫大な機会損失を生んでいることになります。
僕が海外で仕事をしながら思ったことは、日本の大企業の駐在員の方でも、個人差はあれど全体的にディベートやディスカッション、交渉やプレゼンテーションができるレベルにはなっていない方が多く、「大丈夫か日本?」と不安になったことを覚えています。
これは、そもそも日本の英語教育が座学中心なものになっている事がおかしく、英語を話せない教師が「英語は難しい」と苦手意識を植え付け、英語ができない日本人を再生産している構造に問題があると考えています。学校の英語教師でもまともに話せる人はあまりいません。
英語が話せるだけで、思考のスケールが1億から一気に70億になる
これは本当にパラダイムシフトレベルです。
何か事業を興そうと考えるときに、日本市場で行うか、グローバルスケールを前提として行うかで全く発想が異なります。
もう、これは根本的に異なるのです。
日本人が思う日本と海外から見た日本は異なるため、それを前提としたマーケティングやビジネスモデルを創る必要があるのです。
と前置きが長くなりましたが、英語学習方法について書いていきたいと思います。
最初にやるべきことは、英語勉強の目的を明確に定めること
これはあらゆる物事に共通した普遍的な真理のようなものですが、「何のために」という動機が最も大切です。
例えば、ビジネス英語は話せるようになりたいのか、TOEICで点数を取りたいのかで全くアプローチが異なります。
そこで、各前提条件を整理するために、マトリックスを作ってみました。
アカデミック英語にはあまり強くないので憶測になってますが(笑)
筆者作成
これは、ビジネスで使いたいのか、アカデミックで使いたいのか、そして話したいのか書きたいのか、聞きたいのかをを一つ一つ整理する必要があります。
そして、この記事で目指すのはビジネスでもアカデミックでも、日常会話でもプレゼンテーションでも通用する、英語学習の基本です。
次にやるべきは、英語ができた状態を具体的に想像してテンションを上げること
これは自己啓発系の世界では「アファメーション」と言うのですが、これを徹底してやりました。
まず、参考にしたのは神田昌典さんのこの本。
非常識な成功法則
自己啓発の世界ではかなり有名な本です。
この中で一番良かったのが、目標を紙に書く事です。
しかも「過去形」で。
例えば、僕の場合は以下のような感じです。
僕は英語が話せるようになったことで、今は世界中のビジネスマンと英語を使ってこれからのビジネスについて話していることに誇りを感じる。
これってよく胡散臭いとか言われるのですが、脳科学とか仏教とか東洋思想を勉強していると当たり前の思想です。要は信じてやるかやらないかです。
そして、僕の場合は、アファメーションにしたことは人生でほぼ全て達成しています。
3年かかるかなーと思っていた事は、大体1年以内に達成するという脅威の実現力でした(笑)
科学的な裏付けが欲しい方は、これを読むといいと思います。
努力はいらない! 「夢」実現脳の作り方
日本の英語史上最強の英語教材はコレだ!
僕が、日本で一番体系化されていて優れていると思う英語教材はこの本です。
英語上達完全マップ
この教材は、英語の学習ステップが体系化されており、どんな人でもステップに応じてトレーニングできるようになっています。
では、僕がこのステップに沿ってどのように英語を学んできたかを書いていきます。
英語学習1ヶ月目にやったこと
まずは、「自分はなんで英語を勉強するのか?」という目的意識を明確にしました。
僕の場合は明確で、今後人生でグローバルで影響力のある事業をやるために、一流のビジネス英語を身につけるというものでした。
そのためには、会話は大前提として、ライティングや同時通訳、リスニングやボキャブラリーを増やさないといけないと考えていました。
そして、最適な英語教材は何かとAmazonを漁っていると、英語上達完全マップを見つけ、早速購入しました。
そして、英会話はこの本から始めました。
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
これは、簡単な中学生レベルの英語を、瞬間的に脳内で英語に置き換え、話すというもので、脳に英語の思考回路を開拓するためにシンプルかつ効率のよい教材です。
画像にあるように、シンプルなワードを瞬間的に英文にします。
意外とこれが難しいのですが(笑)
僕は、大学に通いながら毎朝6時くらいに起きて、川を歩きながら、街を歩きながら、時には大学の講義中も徹底的にこの訓練をしました。
睡眠、食事以外の時間は全てこれに費やしたと言っても過言ではありません。
このテキストを確か1ヶ月半くらいで50回以上繰り返したのですが、もうこのタイミングで驚くほど口からすらすらと文法通りに英語が出てくるようになっていました。
当時は海外になんて殆ど言った事のない僕でしたが、そのタイミングで語学習得のみを目的とした留学はする必要がないと確信しました。ある程度のレベルまでは国内で十分可能です(笑)
ちなみに留学は、多様なバックグラウンドを持った人たちとの交流が、自分の人間の幅を広げてくれるのでおすすめです。あと、日本でもこのような環境が今は沢山あるので、海外に行く必要も別にありません。
英語の発音について
発音は、上述した教材を使って音読しながら、ひたすら自分の音声を録音して聞きながら、ネイティブの発音と自分の発音の違いを聞き比べて一つ一つ修正していきました。
このタイミングでは、この本を読んでいました。
この著者の方は天才的で、カップラーメンの容器を顔の前に持ってきて、自分の音声が聞こえる装置を作って発音を強制していたようです(笑)
ちなみに、発音が正しくできるようになると、それに比例してリスニングの能力が上がります。 脳の認知できる音声になれていく事で、聞き取りも問題なくなります。
余談ですが、日本人は発音があまり上手くない方が多いですが、最低限は訓練しないとビジネスの現場ではナメられ、対等な交渉ができません。
よく、インド人の経営者レベルの方から
「あいつは部長なのに、発音がヤバいな。教養の無さを感じる」
的なことを言われて、現実を知りました。
英語学習2ヶ月目にやったこと
学習を開始してから2ヶ月目では、使える構文のパターンの数を増やす事と、ボキャブラリーを増やす事に重きを置きました。
使用した教材はこちらです。
スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング
これは、青い本「瞬間英作文」よりも複雑な英語の組み合わせでできている構文をひたすら瞬間的に頭の中で組み立てていきます。
この本は20回程度繰り返したと思います。
そして、さらにボキャブラリーを増やすため、英語の思考回路を強化するために、音読やシャドーイングをひたすら行いました。その際に使用した教材はこちらです。
みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング
みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング(CD BOOK)
- 作者: 森沢洋介
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 21人 クリック: 322回
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これは1冊のテキストで、音読、リスニング、リピーティング、シャドーイングをすべてパッケージして行う事ができるので、かなりお得です。
音読の効果は文構造・意味を把握している文を脳、音声器官を通じて出し入れすることで、脳に効率的に英語の思考回路を植え付けることです。
この時、脳科学も同時に勉強していたので、脳にいかに効率よくインプットとアウトプットの神経回路を形成するかということに重きを置いていたため、非常に納得性のある内容でした。
音読もいくつかのカテゴリに分かれます。
リピーティング
リピーティングは聴いて理解した英語を、そのまま自分の口から繰り返します。具体的には、英文の間にポーズ(休止)が小刻みに入ったテープを使用して、空の状態で英語が言えるようにします。
これは、CDで流れてくる英語を一旦聞いて、それを数秒後に自分の口から空で話すというトレーニングで、本当に瞬間的に英語が出てくるという絶大な効果を発揮しました。
これは、各章30回以上は音読しかたと思います。
シャドーイング
シャドーイングは、リピーティングとは異なり、ポーズのない英語の後を聴きながら少し遅れて同じ英文を繰り返すトレーニングです。
この教材でシャドーイングしながら、同時にステーブジョブズのスピーチを500回くらいシャドーイングした後、12分間のスピーチを暗唱できるレベルにまでもっていきました。
これは、音声と同時にスクリプトが書かれているので、とても学習がしやすかったです。なるべく自分が好きなスピーチを教材として使用する事をお勧めします。TEDなどの音声学習もおすすめです。
英語学習3ヶ月目にやったこと
このタイミングでは、会話には困らないレベルにはなっていましたが、ビジネスや社会問題などのディスカッションをするレベルの言い回しやボキャブラリーがあまりありませんでした。
そこで、以下の教材を使用し、単語力の強化に努めました。
DUO 3.0
この本は、瞬間英作文の著者森沢洋介さんには以下のように絶賛されています。
一つの例文中に複数のターゲット単語を散りばめた画期的な例文型単語集(ボキャビルの項参照)。しかも、例文は自然で遊び心に溢れている。6000語レベル。DUO以降同じ形式の単語集が数多くでたが、例文がギクシャクするなどうまくない。髪型、格好だけキムタク風に決めたお兄ちゃんというテイのものが多い。今のところDUOは他の追随を許さない孤高の風情。英語学習者のためには、良質のDUO型単語集に次々と出現して欲しいもの。街じゅうがキムタク・レベルのイケメンで溢れ返ることより望まれる。
僕も受験勉強で単語帳は一通り見ましたが、一番強いのは文脈の中で正しく覚えるタイプの英単語帳でした。単語単体で覚えるとなかなか用法が分からず、苦労します。
ちなみに、英会話を勉強するために、単語や英会話に通う事から始める方がいますが、誤った学習法の場合が非常に多いです。
まずは、英語の思考回路を瞬間英作文と音読によって完全に構築してから、単語や言い回しの勉強をするべきです。
ネイティブレベルのビジネス英語の言い回しについてはこの2冊の教材が秀逸でした。
ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100
この本は、小学生レベルの簡単で自然な言い回しを覚える事ができました。
もちろん100フレーズ全て暗記しました。
英会話ペラペラビジネス100
これはビジネスレベルの英会話が体系的に、分かりやすく書かれています。
本当に、実際のビジネスの現場で使われる表現ばかりで目から鱗でした。
もちろん100フレーズ全て暗記しました。
バイリンガール
息抜きでこの動画にも癒されました(笑)
好きなことで、生きていく - BILINGIRL - YouTube TVCM
英語学習のモチベーションを上げるために読んだ本
少し脱線しますが、時折モチベーションが下がる時は、自分がグローバルな市場の中でビジネスをしていることをイメージできるような本を読んでいました。
世界へ挑め!
これはテラモーターズの徳重社長の本です。これからグローバルで戦いたいと思っている若者の必読書です。この本を読んで、ソニーやパナソニックのような、日本から世界を変えるようなメガベンチャーを創りたいと本気で思うようになりました。
アセナビでも取材させていただきました。
君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?
エール大学、ハーバード大の研究員を経て、アメリカの国家戦略を起案する超名門シンクタンクに所属されている田村 耕太郎さんの本です。
何度かお会いしたことがありますが、迫力とマッチョな肉体には圧倒されました(笑)
真のグローバル人材とはどんな人かが分かります。
前へ!前へ!前へ! ―足立区の落ちこぼれが、バングラディシュでおこした奇跡
社会起業家であるグラミン銀行のムハマド・ユヌス博士に憧れ、東進衛星予備校のビジネスモデルでバングラディッシュで予備校を創った税所さんの本です。
社会的な問題意識に基づき、グローバルに活躍されてる姿に感銘を受けました。
英語学習4ヶ月目以降にやったこと
ここからインドに渡ったため、現地で仕事をしながら生の英語を学んでいきました。
僕が行ったバンガロールは意外とインドなまりの英語のみでなく、ブリティッシュイングリッシュを話す人が多く、聞き取りやスピーキングには殆ど苦労しませんでした。
電話でのセールスは最初かなり苦労しましたが、最終的にはインド人と、電話での会話のみで商談が成立し、お金をいただくレベルにまでなりました。
具体的な経験はこちにも書いています。
ビジネスをしていた相手は、ビルゲイツとも取引していたような、インドのIT関連の大企業の会長クラスの方や、世界中から患者を受け入れるグローバルホスピタルの経営企画層。そして、外資系の一流ホテルの役員クラスの方などで、彼らとは英語で対等に仕事ができるようになりました。
ネイティブレベルの英語をマスターしようと試みるメリット
意外と、英語は最低限話せればいいやという方が多いですが、ガチでグローバルに戦うなら、最初からネイティブ並みに、あるいはネイティブ以上に話せるようになることを志すべきだと考えています。
そもそも、ビジネスの交渉では相手と対等な立場に立つ必要あり、語学の面で引けを取ると、アンフェアな条件を飲まされたり、相手にされない可能性が高いです。
さらに、英語のみでは足りません。
高度なロジカルシンキングやクリティカルシンキング、問題解決思考や分析的思考、コンセプチュアル思考、そして専門性が求めらます。
ロジカルシンキング系の本は、少し難しいですがこちらもおすすめです。
考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
ここまでできて、グローバルの一流企業のCEOやDirectorクラスの方、政治家の方々と対等に渡り合える土俵に立てるのではないかと考えています。
求められるハードルはかなり高いですが、世界中のエリートと対等に渡り合い、世界的な問題を解決していける可能性に満ちていることを想像すると、ワクワクできるのではないでしょうか。
英語ができるようになることで、見える世界が1億から70億に広がる
本当にこれはパラダイムシフトレベルで、世界が広がります。
これはバックパッカーや留学をしているだけではなかなか味わえません。
高い志を持って本気で英語を学び、泥臭いビジネスの現場で汗や血を流しながら獲得した生の英語は、一生の財産になることを保証します。
今の若者には、ぜひ英語を本気で勉強し、同時にロジカルシンキングやクリティカルシンキングを学び、グローバルな渦に巻き込まれながら、高い志を持って、日本のプレゼンスを上げていけるような仕事をしていただきたいと思います。