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国交省、名古屋製作所を立ち入り検査

三菱自動車に立ち入り検査に入る国交省職員ら=愛知県岡崎市で2016年4月21日午前9時15分、木葉健二撮影

 三菱自動車が燃費試験のデータを改ざんしていた問題で、国土交通省は21日、道路運送車両法に基づき、20日に続いて同社名古屋製作所(愛知県岡崎市)を立ち入り検査した。試験を担当した部署の社員から経緯を聞き取り、行政処分を検討する。

 三菱自によると、改ざんしたのは「走行抵抗値」と呼ばれる、空気抵抗やタイヤの路面抵抗の数値。国の検査前にメーカーが独自に、屋外の試験コースを複数回走らせて測定する。同社はデータの中央値を採用する規定に反し、意図的に低い値を報告した。

 国の検査は、大型の測定装置の上で車を走らせ、排ガスに含まれる一酸化炭素などの量から燃費を算出する。検査場内でも、タイヤなどにかかる抵抗を実際の走行時と同じにするため、事前に測定した抵抗値をもとに車に負荷をかける。

 抵抗値はメーカーの自主申告で、不正な数値を報告されても見抜くことは事実上不可能。国交省幹部は「制度の根幹を揺るがす問題だ」と厳しく指摘した。

 不正が確認されたのは、2013年6月から生産した軽自動車「eKワゴン」など4車種の計62万5000台。4車種のカタログには実際の燃費よりも5〜10%程度良く表記されていた。【内橋寿明】

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