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【首都スポ】

ヤング専大が大暴れ!! 1年・池間3安打、熊工OBの山本2安打!!

2016年4月21日 紙面から

日大−専大 8回裏専大2死一塁、適時三塁打を放った池間(右)=神宮球場で(斉藤直己撮影)

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◇東都大学野球<第3週第1日> 専大6−1日大

 専大はヤングパワーがさく裂し6−1で日大を振り切った。1番でスタメンの池間誉人遊撃手(1年・糸満)が3安打&好守、熊本市西区に住む家族が被災した山本力也外野手(2年・熊本工)は2安打した。秋春連覇がかかる亜大は5−3で中大に競り勝ち、2カード目で今季初勝利。中大は開幕3連敗となった。14日に発生した熊本地震以後初めての試合となり第1試合の前には、犠牲者を悼んで黙とうが行われた。

 若武者たちが暴れ回った。専大は、スタメンに5人も名を連ねた1、2年生が、チーム10安打のうち7本。MVP級の働きは、1番遊撃で初スタメンのルーキー池間だ。開口一番、斎藤正直監督(56)から「きょうは池間に聞いてやってください」と名指しされた。

 1回先頭で左前打、3回には右越え二塁打、8回には左翼線タイムリー三塁打。「先輩から気楽に打てと言われ、その言葉が力になりました」。東洋大との3試合と合わせ9打数6安打。打つだけじゃない。8回1死満塁ではセンターに抜けそうなゴロに飛びつき、倒れたままセカンドにトスし6−4−3の併殺を完成させた。

 いいショートがいると聞きつけた斎藤監督が、沖縄・糸満高まで日帰りで見に行き、一目ぼれして入学させた秘蔵っ子。「あれぐらいやるとは思っていましたが、それにしてもすごい」。宮古島育ちで寒さが苦手。初めての東京暮らしの1年生に「気温の上昇とともに体も動いてきた」と笑った。

 2年生も負けじと打った。熊本城近くの実家に住む両親と弟が被災して車中生活をしている山本は4、8回にチャンスメークの右前打。「正直、心配で練習に集中できなかった。帰る状況ではないし、いい結果を残して届けられるように頑張りました」。昨秋までは守備中心の出場でノーヒットが、今季は開幕からレギュラー。足の上げ方を変えた新フォームで13打数5安打と好調だ。

 スタメン復帰の2年の秦も先制打など復調気配。この日は音無しだった5番の平湯も1年生。斎藤監督は「思った以上に力がある1年生が入学した。下級生どうしがいい競争をしている」と笑顔を見せた。専大の若武者たちが戦国東都を熱くして、チームも活性化する。(小原栄二)

  ◇

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