配管から汚染水2.7リットル漏れ
東京電力は21日、福島第1原発で放射性汚染水を移送する配管から、最大2.7リットルの汚染水が漏れたと発表した。漏れたのは汚染水タンクの周囲に設置されたせきの外側。汚染水にはストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質を1リットル当たり26万ベクレル含んでいる。東電は、敷地周辺への影響は確認されていないとしている。
東電によると、20日午後7時20分ごろ、4号機南西側でタンクの配管を巻いている保温材から水がしたたり落ちているのを見つけた。汚染水には、ストロンチウム90のほか、セシウム134は同1100ベクレル(濃度限度の18倍)、セシウム137は同5100ベクレル(同56倍)も含まれている。
当時は、配管を経由して汚染水を保管用タンクに移送している最中だった。原子力規制庁は今後、漏れた原因など確認する。【柳楽未来】