中国のPICO、最新のスマホ用CPUを搭載したスタンドアローン型のVRHMDを発表
中国のPico Technology社は、VRヘッドマウントディスプレイPico Neoを発表しました。PCやスマートフォンに依存しないスタンドアローン型。プロセッサには、Qualcomm社のスマホ用最新CPUであるSnapdragon 820が搭載されます。
片目1080×1200、両眼で2Kの解像度を誇る有機ELディスプレイ。描画の滑らかさを示すリフレッシュレートは90H、描画の遅延(レイテンシ)は20ms以下とOculus RiftやHTC Viveと同程度です。3D音響を内蔵、123通りのハプティクス・フィードバックも備えています。2016年6月に中国での発売を予定し、予約を開始しています。
Snapdragon 820は2016年1月のCESのレポートでもお伝えした通り、VR対応を意識して設計されたプロセッサです。早くもその性能を活かしたVRHMDが登場したということになります。
なお、CPUが内蔵されるのはコントローラー部分というユニークなデザインをしています。
また、付属するのかは不明ですが、手を動かすことのできるモーションコントローラーと位置を認識するためのトラッキングカメラもあり、ハイエンドなVR体験が可能な一通りのセットとなっているようです。
Androidベースのシステムとなっており、コンテンツの配信は独自のプラットフォームになるとのこと。中国国内でゲームや映像配信のプラットフォームと話を進めている模様です。
実際にどのような体験になるのか、またどのようなコンテンツが体験可能になるのか。気になるところです。
なお、Pico社は、5月10日に開催されるJapan VR Summitのスポンサーを務めています。
(関連記事)
【CES2016】モバイルVRを大幅に引き上げるクァルコムの次世代チップセットSnapdragon 820
(参考)
Pico Neo 公式サイト
http://www.picovr.com/neo.html
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すんくぼ(@tyranusii)
ネトゲ廃人から国家公務員を経て、最近は「もぐらゲームス」と「Mogura VR」共同代表・編集長。VRジャーナリスト。国内外を駆け回って情報収集中。VRのことならいくらでも語れます。
個人ブログもやってます:Hello from Virtual Reality