大型イベント中止 オバマ氏来訪見越し
来月26、27日の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に合わせてオバマ米大統領が被爆地の広島を訪れる可能性があり、広島市で開催予定だった大型イベントが中止になったことが20日、分かった。関係者は「訪問は広島にとってめでたい話。泣く泣く決断した」と話している。
イベントは、広島市中区の旧市民球場跡地で「エコの実践」をテーマに開く「ロハスフェスタ広島2016」で、来月28、29日に予定していた。大阪、東京、広島などで年1回開いており、今回は200以上のブースが並んで約3万5000人の来場を見込んでいた。
共催するテレビ新広島(広島市)によると、跡地を管理する広島市側から13日、開催前倒しの打診があった。しかし、生放送も予定していたため前倒しは困難で、中止を決めたという。
球場跡地は、米国のケリー国務長官らG7外相が11日に訪れた平和記念公園に隣接している。広島市の担当者は「オバマ大統領が来るとは言っていない。G7外相会合で大がかりな交通規制があったこともあり、警備上の理由で貸し出せないと判断した」としている。【山田尚弘】