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【政治】

菅元首相「予防的観点で川内原発の停止を」 丸川担当相「規制委の判断尊重」

 民進党の菅直人元首相は19日の衆院環境委員会で、熊本県などで相次ぐ地震を受け、九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の運転を政治判断で停止するよう丸川珠代原子力防災担当相に求めた。丸川氏は「原子力規制委員会の判断を尊重する」と応じなかった。

 菅氏は首相当時の2011年5月、中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の運転を停止した例を挙げ「予防的な観点から、しばらく停止することを安倍晋三首相に進言してはどうか」と促した。

 当時は想定される地震や津波への安全対策が不十分だとして運転停止を政府が要請し、中電が受け入れた。

 これに対し、丸川氏は「原子力規制委員会が専門的見地から判断することを尊重するのが仕事」と、環境省の外局の規制委に判断を委ねる考えを強調。政治主導による停止は「規制委の独立性を担保することにならない」と反論した。

 菅氏は「リスクを大きく見てあらかじめ止めるのか、ギリギリまで放置するのかが政府に問われる。福島第一原発では全てが想定外。(事故が)起きたら想定外という責任の取り方は間違っている」と批判した。 (宮尾幹成)

 

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