建材メーカーの責任を初認定
建設アスベスト京都訴訟
2016/1/29 17:26
「建設アスベスト訴訟」の判決後、京都地裁前で「勝訴」のぼりを掲げる原告側弁護団の関係者=29日午後、京都市 建設現場でアスベスト(石綿)を吸い、肺がんや中皮腫などを発症した京都府の元労働者ら26人の本人や遺族計27人が国と建材メーカー32社に計約10億円の損害賠償を求めた「建設アスベスト訴訟」の京都地裁判決で、比嘉一美裁判長は29日、国とメーカー9社に計約2億1600万円の支払いを命じた。一連の訴訟で建材メーカーの責任を認めるのは初めて。
同種訴訟は全国6地裁で起こされ、判決は5件目。原告側は「全面勝訴の内容だ」と評価した。
判決は9社の責任に関し「被害を与えた蓋然性が高い」と認定。原告23人に対する計約1億1千万円の支払いを命じた。