ウィグル・ハイファイブが3ステージ制覇萩原麻由子がチームメートの総合優勝をアシスト 次戦は「ラ・フレーシュ・ワロンヌ」
欧州のロードレースを転戦している萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)は、4月13〜17日にスペイン北部で開催されたステージレース「エマクメーン・ビラ」(UCI2.1)に出場。チームは5ステージ(プロローグ+4ステージ)のうち3ステージで優勝し、うち2ステージを制したエースのエマ・ヨハンソン(スウェーデン)が個人総合優勝を果たした。萩原は得意とする厳しい山岳でチームに大きく貢献し、ヨハンソンの総合優勝をアシストして高い評価を受けた。
「全員でリーダー守った」 萩原麻由子のコメント
チームの主力、ヨハンソン選手の体調が初日のプロローグ直前に悪化し、何とか持ちこたえスタートを切りました。翌日の第1ステージでヨハンソン選手が優勝し、第2ステージで総合リーダーに立ってからは、全員がリーダーを守る仕事に徹し、最終日まで守り切りました。
自身としては3週間ぶりにチームの一員として出場したレース。調子は悪くなく、第1ステージの序盤から他チームへの攻撃に出て、チームが総合リーダーをとってからはひたすら他チームからの攻撃のディフェンスに徹しました。
毎日、終盤までに力尽き、遅れながらのゴール。天候も雨が多く、レースは思ったよりもハードな展開で、消耗の激しいレースとなりました。自身の成績など微塵も残りませんでしたが、チームは総合優勝を獲得し、自身の仕事も高く評価してもらえました。
総合リーダーを守るという機会は、毎回訪れるものではありません。今回、リーダーを守る仕事を全うできたことは、貴重な経験となりました。最高の環境でレースを学べていることに感謝しています。あとは地道な努力を積み重ね、自身の目標へ向かって突き進みます。
ワロンヌで上位進出狙う
萩原は4月20日にベルギーで開催されるUCI女子ワールドツアー「ラ・フレーシュ・ワロンヌ」に出場する。男子のレースと同じ日に開催され、最大勾配26%とも言われるミュール・ド・ユイ(ユイの壁)の頂上がゴールとなる。コースは、ユイの壁を含む大きな周回コースを2周する137km。昨年はトップと4分31秒差の39位だった萩原は、さらに上位進出を狙う。
「良い結果を残せるよう集中」 萩原麻由子のコメント
名所「ユイの壁」だけでなく、タフでテクニカルなコースレイアウトのレース。 天候によっては横風も大きく影響します。各セクションの前に良いポジションをキープすることが大きなカギを握ります。
チームには2人の優勝候補がいるため、彼女らの成功に備えつつ、自信も上位に食い込んで良い結果を残せるよう、集中して走ります。
■萩原麻由子の今後のレーススケジュール(予定)
◇4月20日 ラ・フレーシュ・ワロンヌ(ベルギー、女子ワールドツアー)
◇5月6-8日 Tour of Chongming Island(中国、女子ワールドツアー)