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スケジューリングを『代行』してくれるAI秘書サービス “Amy” がちょっとスゴイ

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こんにちわ。ひろきです。

ミーティングや会議、取材、インタビュー。飲み会やちょっとした食事。人と会う機会は様々ですが、そのたびに

  • その度に相手に連絡 ⇒ 空き時間を確認して
  • 自分の予定と照らしあわせて場所の調整(たまに唐突な変更に対応ループ)

というやりとりを何回もしないといけなくてめんどくさいですよね。

どれだけスケジューリングのアプリが発達しても、この『相手とやりとりする』という部分はどうしても自分でやらなきゃいけませんでした。

こ れ ま で は 。

はい。で、今回の本題です。なんとこの面倒で時間がかかる作業を代わりにやってくれる AI秘書サービスが、既にアメリカで開発されているんです。

AmyにCCでメールを投げれば、後は勝手に調整してくれます

amy AI秘書

“Amy”(正式名称: Amy Ingram)はスケジューリングの全てを一手に引き受けてくれる、スケジューリングに特化したAIで、2014年に設立されたニューヨークにある x.ai (エックスドットエーアイ)社が2年前から開発しています。

使い方はすごく簡単で、相手先とのメールを始める際に Amy に Cc: するだけ。候補日や時間帯、場所などをメールの本文に入れればそこからの相手とのやり取りは Amy が代行してくれます。

ビジネスでのミーティングや会議だけでなく、個人的な食事や飲み会でも、更に参加メンバーが複数人の場合でも全員の予定を確認し、調整してくれるんですから、上手く使えば人間よりはるかに優秀。

AIによるユーザー嗜好の学習機能も搭載

例えばAmyへのメールに、以下のような自身の情報を書いて送ってあげれば、彼女はどんどん学習し優秀になっていってくれます。

  • いつも空いている時間帯
  • 休憩時間
  • よく訪れるお店
  • 朝は苦手なんだよねー

より効率的にスケジューリングしてくれるようになり、ユーザー自身について学び、覚え、言葉を選んで「気を使って」くれるようにすらなっていくんだとか。ずっと使っていると自分専用の秘書みたいになっていきそうですね。

めんどくさいスケジューリングをAmyに任せれば、予定調整のためにメールや電話でかかっていた時間は劇的に少なく。空いている時間帯に自動でいい感じに予定が詰まっていく…日常のそんな効率化も夢じゃないのかも知れません。

もちろん予定のキャンセルもしてくれる

amy AI秘書

Amyの作る文面や対応はとても丁寧なので、上司や取引先とのやり取りでも、Amyに任せても心配はいりません。しかもキャンセルや再調整の連絡も引き受けてくれちゃいます。

とはいえ、大事な取引先などへの連絡などを Amy に任せっきりっていうのは、けっこう心配になりますよね。

なので、もしものときには、Amy の作業の停止など、迅速な対応ができる仕様になっています。少し安心ですね。

使用するには登録するだけ!ただし今はまだβ版

amy AI秘書

注目すべき最大のポイントはこのサービスの簡易性。登録もダウンロードも必要なく、 x.ai のサイトで自分のアドレスをいれるだけで利用することができるんです。

そこから形式的な設定はなく、基本的には Google Calender への同期を要求されるのみのよう。

現在はテスト中でベータ版の利用待ち、といった状況なのですが夏頃には完成版の公開がされるという噂も。基本的には無料で使用できるようですが、課金することによって機能の拡張ができるそうです。値段は Dropbox や Slack などと似た価格設定で、だいたい$10ずつのアップグレードを考えているようです。

残念なことにまだ日本語には対応していないのですが、将来的には日本語も含めた複数の言語対応を実装予定、と x.ai は発表しています。

ちなみに Amy には双子の兄(弟)の “Andrew” がいるらしく、男性バージョンも利用可能になる予定なんだとか(笑)。

まとめ

きっとみなさんのなかにもいままでたくさんの時間をスケジューリングで時間を浪費してきた方や、それによってストレスを抱えた経験がある方も、多いと思います。

もしかしたら今後はスケジューリングで時間を費やすなんてことはなく、一人一人がスケジューリングをしてくれる「秘書」を所有する日も近いのかもしれません。

個人的には日本語対応した場合、どういった対応をしてくるのかが楽しみです。メールといえども日本人同士だと独特な堅苦しいやり取りって不可欠ですし、ニュアンスも難しいですし、場所や時間といった環境のセッティングにも考慮すべき要素って多く存在すると思います。

これから x.ai が何を見せてくれるか、楽しみですね。

ひろき by
日本生まれのカンボジア&エチオピア育ち、英語はビジネスレベルでペラッペラという謎に満ちた21歳。途中で文転した元ゴリッゴリの理系脳という、このメディアのために産まれてきたかのような男。今はまだインターン。
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