いま話題の「芯が折れない進化型シャーペン」は、疲労の少ない筆記感など基本性能を深く追求した進化系モデルが登場。ここでは、進化を続けるシャーペンを文房具ライターのきだてたくさんが実際に使用して採点しました！
「折れない」+「書き味向上」激化するシャーペン抗争
現在の文房具シーンで最もアツいジャンルは“折れないシャーペン”でしょう、と文房具ライターのきだてたくさんは語ります。
「一昨年から、極細芯が折れないぺんてるのオレンズや、どの角度からの筆圧にも耐えるゼブラのデルガードなど、芯折れの不快感を解消する製品が現れ、話題となりました」（きだてさん）
そしてついに、累計販売数が6000万本以上の三菱鉛筆のクルトガが進化を果たし、「折れない」ジャンルへ参入しました。
「芯を回転させて尖らせ、かつ折れなくなったクルトガの登場で、折れないジャンル抗争はより“深い”ところでの争いに移行しました。クルトガに対抗するべく、他の“折れないシャーペン”は、折れないだけでなく“書きやすくする工夫”を搭載し、進化し続けています」（きだてさん）
また、シャーペンと同じく、ボールペンやその他の筆記具も、人気の基本性能に加えて、速乾性などの工夫を付加したモデルが登場。この筆記具の“深化ムーブメント”は、まださらに激化するでしょう。
不思議なほど折れない！ 最細芯シャーペンのプレミアムモデル登場
ぺんてる
オレンズ
メタルグリップタイプ（0.2mm）
1080円
現行品で最も細い芯径0.2mmながら芯が折れないシャーペン。マットな質感で高級感のあるメタルグリップを採用しており、ビジネスの場でも使いやすいです。
↑パイプが芯の減りに合わせて後退して芯折れ防止。極細芯でも筆記できます
【プロの5項目採点】
超極細なのに折れない！ 疲労感も低減する
独創性：19点
機能性：17点
書き心地：17点
デザイン：18点
コスパ：17点
合計88点
手帳など超極細で書きたいならこれ一択。メタルグリップで低重心化した結果、無駄な筆圧が減り、長時間筆記の疲労も減った印象です。（きだてさん）
↑グリップのローレット加工はかなり効果的。多少の手汗でもすべらず握れました
あらゆる角度からの筆圧に耐える！ 堅牢さが魅力の高機能シャーペン
ゼブラ
デルガード タイプLx
1080円
デルガードは芯折れ・芯詰まりを防ぐ独自機構により、安定した筆記が可能なアイテム。メタルグリップのタイプLxは、製図用シャープに近い重量感で、手になじみやすいのが魅力です。
↑筆圧で飛び出すガードと筆圧吸収バネを採用。複数の技術で芯折れを防止します
【プロの5項目採点】
最強の芯折れ防止機構で快適な筆記を実現
独創性：19点
機能性：18点
書き心地：16点
デザイン：17点
コスパ：19点
合計89点
芯を折ろうとしても折れない、芯折れ防止機構は最強クラス。メタルグリップは剛性が高く握りやすいですが、わずかにすべる感触もあります。（きだてさん）
↑4.6kg程度の筆圧をかけても折れない。一般的なシャーペンの5倍以上の耐久性です
ついに芯ガード機構を搭載！ 大人気シャーペンにもはや死角なし
三菱鉛筆
クルトガ
パイプスライドモデル
486円
待望の「芯が折れないクルトガ」が、ついに登場。常にシャープな字が書ける性能はそのまま、不快な芯折れを防ぎ、尖った芯先をキープし続けてくれます。
↑芯を回転させ偏減りを防ぐ大人気機構はやはり快適。加えて芯も折れません
【プロの5項目採点】
折れないうえに尖り続ける！ 筆記の2大ストレスを解消
独創性：20点
機能性：19点
書き心地：18点
デザイン：15点
コスパ：20点
合計92点
尖らせた芯先も折れてしまっては無意味。芯が折れなくなったことで、おなじみの繊細な書き味をずっと感じていられます。（きだてさん）
↑オレンズと同様にパイプスライド式。芯先をパイプから出さずに筆記できます
【URL】
ぺんてる オレンズ メタルグリップタイプ
http://www.pentel.co.jp/products/automaticpencils/orenzmg/
ゼブラ デルガード タイプLx
http://www.zebra.co.jp/pro/del_guard_lx/index.html
三菱鉛筆 クルトガ パイプスライドモデル
http://www.mpuni.co.jp/products/mechanical_pencils/sharp_pen/kurutoga/pipe_slide.html
